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提督はBarにいる。
嗚呼、懐かしの烏賊尽くし・その2
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「そっか。大変なんだなぁ宗教は」

 他人事のように聞いていた朝霜。イカ素麺を載せていた皿はいつの間にやら空になっている。

「だったらさ、司令が食べられそうな料理を作ってやればいいんじゃないか?ほら、見た目変われば食欲涌くかもしれないし」

「あのなぁ、余ったらどうすんだよ。有り余ってるとはいえ、食材は無駄にはしないってのが俺のポリシーなんだぞ?」

「そんなの簡単さ。店にいるアタイ達が食べりゃいいのさ!」

 要するに、グラーフにイカ料理を作ってやり、食べられなかったのは店の客に料理として出せ、という事か。まぁそれでグラーフの苦手が克服出来るならそれでいいが……。

「グラーフ、お前さんはそれでいいのか?」

「私は……宗教的な理由が原因で、折角のアトミラールの料理が食べられない、等という悲しい事態は避けたい。だから、私もイカを食べてみたい」

「そうか。ならそうしよう」

「やりぃ!」

 何で朝霜が喜ぶ。

「あ、まさかお前余った料理が食べたかっただけか?」

「あ、ヤベ」

 まぁいいさ、イカが消費されるに越した事はない。
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