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提督はBarにいる。
今からでも遅くない!大人のBar使いこなし講座・Q&Aコーナー
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。断られたら大人しく引き下がるのも正しい対応だろう。


Q:バーに行くとたまに本を読んだりしてる人いるけど、あれってマナー違反じゃないの?

A:前述の通り、バーってのは究極『自分の世界で一人静かに酒を嗜む場所』だ。バーテンダーってのはその手伝いをしてるだけ。だから、他人に迷惑でなく店に咎められる事が無ければ読書も何ら問題はない。中にはバーのマスターが常連さんとモン〇ンやってる、なんて店もあったりするから、どうしても不安ならマスターに聞いてみるといい。知ったかぶりで恥をかくよりも、知らないから教えてほしいと素直な方が、後々の良好な関係を築きやすいだろう。……まぁ、モン〇ンに興じていた常連ってのはそれ即ち俺の事なんだが。




Q:バーテンダーさんが嫌がる注文、気分が悪くなる注文ってあるの?

A:前回辺りでも軽く触れたが、『オススメのカクテルを』という頼み方を嫌うバーテンダーは少なくない。客の事をよく知りもしない相手の好みなど解る訳もないし、例え常連さんでも店に訪れる前にどんな食事をしたかによっても、カクテルの印象はガラリと変わってしまう。少し話は変わるが、『オススメを嫌うバーテンダー』の話をここで紹介したい。



 その店のマスターはバーテンダー歴が50年を超える大ベテランで、俺も懇意にしていた。ある日、初めて見る顔の客が俺の隣で『オススメを』と注文した。しかしマスターは『ウチは全てがオススメです』とバッサリ切り返した。それで気分を害されたのか、そのお客は会計を済ませて帰ってしまった。『今のはキツすぎたんじゃないか』と俺が尋ねると、マスターは

『私は店のメニューにある全てのカクテルに自信をもっています。特にこれが美味い、等という優劣は付けられません』

 そう言われて納得した。バーテンダーは職人なのだ。職人は全ての仕事に誇りと自信を持って臨んでいるからこそ、全てがオススメだ、という他人から見たらつっけんどんな受け答えになってしまうのだな、と。

 後は嫌われる注文としては『他店のオリジナルカクテル』を注文する、というのも失礼だろう。そりゃそうだ、す〇家で吉〇家の牛丼を出せ、と言われたらそりゃ店側が怒る。それに似た感覚だ。もしも他の店で変わったカクテルを頼んだ時には『これはこの店のオリジナルですか?』とバーテンダーに聞いてみるのもいいだろう。知っておけば他店で粗相をする事も無いし、その店のマスターと顔見知りになるきっかけにも繋がるだろう。



Q:なんでバーはナッツとかの軽いつまみや軽食しか出さないの?


A:知り合いのバーテンダーの受け売りになってしまうが、カウンターバーのような形態のバーでは、お酒と真摯に向き合ってほしいから……らしい。お酒と料理の組み合わせを楽しみたいなら、それこそレ
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