今からでも遅くない!大人のBar使いこなし講座・その1
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なっ、何てこと言うのよ隼鷹さんのバカァ!」
そう叫ぶと暁は駆け出して行ってしまった。
「あ、待ちなさい暁姉ぇ!言われてる事は事実でしょ!」
「なのです!おねしょはもう勘弁なのです!」
……なんだろう、このワチャワチャしたコントを見ている感じは。
「さぁて、提督。今回はどういうシチュエーションで教えるんだい?」
先程までの酔眼はどこへやら、隼鷹の目は至って真面目だ。
「あれま、本気だったのか?お前。てっきり酔った上での冗談かと……」
「アタシもね、たまにはお洒落してゆったりと酒を飲むのも悪くないと思っただけさ。気紛れだよ、気紛れ」
まぁいい、手伝うってんなら有り難くその手は使わせて貰う。
「まぁ、一般的なBarのイメージの代表格……カウンターバーでの飲み方から教えようと思ってるけどな」
「いいと思うよ、司令官。姉さんのイメージしているBarは、オーセンティック(伝統的)なBarの筈だ」
響は飲んでいたグラスを干すと、席を立った。
「それで?お前は参加しないのか?」
「今更私は勉強の必要性は無いさ。それに私に教えた先生がいるんだ、それでじゅうぶんだろう?」
じゃあお休み、といって響は去っていった。
「……だとさ?」
「いやぁ、参っちゃうなぁ。そこまで期待されるとさぁ……」
だはは……と笑う隼鷹。お気付きの方もいるかもしれないが、響にBarでの酒の嗜みを仕込んだのは隼鷹なのだ。俺も少しは手伝ったが、ほとんどは隼鷹仕込みだ。
前にも話したが、航空母艦・隼鷹の前身は豪華客船。普段の飲兵衛な姿からは想像できないが、社交界などのマナーには明るい。今回のような場合にはうってつけなんだ。
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