第三部 ZODIAC CRUSADERS
CHAPTER#40
星魔の絶戦 千変VS星の白金FINAL〜Star Platinum The World〜
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!?” どけッッ!!)
まるでその場にいるかのように、
承太郎は肉親にすら見せた事のない急迫の表情で叫ぶ。
憐憫というよりは “怒り” に近い感情だった。
何でこんな 『時』 に、このタイミングで!?
しかたがねぇだろう! どうしようもないだろうッ!
生と死が混在する時の随で、精神ではなく魂が絶叫した。
だが少女の姿は翳る事なく、より鮮明な存在となって己に灼き付く。
別れは告げた、後悔しない筈だった、
だが、そんな 『男の覚悟』 など、
“こいつには関係なかった”
(もっと、速く――ッ!)
瞬間、 “死” へと向かっていた空条 承太郎の精神が、
全く逆方向のベクトルへと転換した。
何故そうなったかは解らない、考える暇などない、
だが! 剥き出しとなった承太郎の意志が、偽りようのない本心が、
少女のために生きようとする 『決心』 をこの土壇場で決定づけた!
“何よりも、速く――ッッ!!”
光を歪める速度で迸る、白金のスタンドパワー。
決意が、決心が、決断が、連撃廻転で極限まで行き着いた双掌撃を
更に爆発的に後押しする。
コレにより威力は増大、だがシュドナイの精魂の一撃にはまだ遠く及ばない、
しかし承太郎は勝算など求めていなかった、
今この状況で生き延びるには大獄の檄鎚を
スタープラチナが受撃する前に “抜ける” しかない。
その決断が生み出したものか? 或いは少女の純粋な想いか?
起こり得ない事態がそこで起こった!
ドオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ
オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ
ォォォーーーーーーーンンンンンンンンンンン!!!!!!!!
ソレを 「認識」 出来た者は、この世でたった “一人” だけだった。
遙か遠方の地で、ティーカップを傾けた男の口唇が微かに歪む。
傍に佇む水蓮の少女、場を隔てて最大、最強のスタンド使い二人、
邸内に棲むあらゆる異能者そのスベテが、現在の状況を認識できていない、
“在ったコトにすら気づかない”
ソレはこの世界を超えて銀河、星雲、宇宙、ありとあらゆる場所に於いて
全く同一の事象、 『神』 ですら止まってしまったかのような、完全なる静寂。
あらゆる者がスベテの存在が、いま刹那の眠りにつく。
永劫の、時の流れから、解放されて。
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ……
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…………
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ………………
ソレが発生した中心部、極重の檄鎚を掲げる雷獣もまた例外では
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