第三部 ZODIAC CRUSADERS
CHAPTER#40
星魔の絶戦 千変VS星の白金FINAL〜Star Platinum The World〜
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また、龍がその権威を獣に与えたので、
人々は龍を拝み、さらに、その獣を拝んで言った、
「だれが、この獣に匹敵し得ようか。
だれが、これと戦うことができようか」
【新約聖書・ヨハネの黙示録・第十三章−四節】
【1】
天地鳴動。
己が身を犠牲にして討ち放った雷獣最強最後の “檄鎚” は、
創世前の破壊が如く何人も決して逃れ得ない絶対因果の許
地上へと敲き堕とされた。
天から降る火、嘗てまだ人間と紅世の徒にその境界が無かった時代、
痕跡も遺らない程に焼き滅ぼされた頽廃の都に同じく
黙示の定めが現代に模される。
最早勝敗がどうこうという次元ではない、
この 【神鉄如意・弑弩ノ獄】 は顕現した紅世の王を
滅殺するために生み出された獄威、受撃すれば完全顕現したマルコシアス、
“天壌の劫火” アラストールですら消滅から逃れられない。
故に人間である空条 承太郎に、この定めを覆すコトなど不可能、
虫ケラに爆弾が防げないように、余りにも極大過ぎる存在には隷属しかない。
「――ッ!」
ソレでも立ち向かうが無頼の貴公子、死は既に覚悟の上、
裡に流れる血統、その過去に於いて、未来に於いて、
『死ぬ事さえも』 時の彼方へと受け継がれる。
その事を実感していたのは精神か魂か、
いずれにしても最後に一発クレてヤるという決意の許、
飛翔する遙か頭上から迫りくる “檄鎚” に向け
最後の 『流法』 を行使する。
【流 星 暈 叛 滅】
大獄一圏を滅界した 『流 星 轟 旋 風』 すらも上回る
超流法、アノ “蹂躙の爪牙” マルコシアスの頭部を半壊させ、
尚かつその顕体を地に伏されるに至らしめた
空条 承太郎最大最強の神技。
しかし、どうだろうか?
極限の加速に行きついても、それを螺旋双掌撃にて刳り出したとしても、
全長666メートルも在る不滅の神鉄に果たして通用するだろうか?
何より撃ち込むのは頭上からの極 重 壓 力に拠って
敲き堕とされる “檄鎚” であり、仮に破壊力が互角だったとしても
絶望的相対差からその反動をモロに蒙るのは承太郎とスタープラチナのみである。
故に激突にすらならない、人智の及ばぬ奇蹟に拠って神鉄が砕けても、
承太郎の躯はそれ以上に木っ端微塵に弾け飛ぶ。
ソレ故の死の覚悟、人間が時間から逃げられないように、
シュドナイが渾心で討ち放った超大業からは逃れ得ない。
『オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ
オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ
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