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IS ーインフィニット・ストラトスー 〜英雄束ねし者〜
25話『日常への帰還』
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て、これは!?」

「ええ、その通りです」

 『打鉄・弐式の開発権を倉持研より譲渡された』と言う一文に思わず声を荒げてしまう。その機体の使用者の事を考えると四季の判断以外でそれが採用されたのは驚きである。
 更識に対する因縁が有る以上、義父がこの話を呑むとは思わなかったが……。

「一体……」

「それは後の方にも関係していますが、例のデュノア社の一件であの会社が倒産しました」

「おい!」

 思わず突っ込みを入れる。……その後で大声で詩乃が起きないか心配になって振り向いた姿は結構マヌケだったが。

「それが原因でフランスの警察の査察が入ったそうです。その際、IS学園に娘さんを女装させてスパイ行為を行なわせた事や……その、言いにくいのですが」

 添付してあるシャルロットの写真を指差し、

「彼女の母親……社長の愛人であった女性への殺人も社長夫妻の罪状の中に含まれていたそうです」

「そうか」

 予想していた事であり、飽く迄他人事であるが、シャルロット・デュノアの母の命を奪ったのは直接ではないと言う可能性が有るとは言え、実父が関わっているかもしれないと言うのは彼女にとって辛いだろう。

「ええ、社長夫婦の逮捕と本社の破壊……フランス政府の動きも早く、倒産に追い込まれた結果……ラファールの製造施設と製造権がDEMに譲られました」

「は?」

「その結果の交換条件が新型の第三世代機の開発だそうです」

 よほどフランスも切羽詰っているのだろう。一応海外企業であるDEMに縋ってでも第三世代機を開発したいと言う事は。

「第三世代機ね……それって」

「一応、企業代表の専用機と言う扱いでも良いそうです。そして、シャルロット・デュノアのスパイ未遂はフランス支社の企業代表と言う扱いで有る限り」

「見逃してもらえるって所か」

「そうなりますね」

 つまりはシャルロットの身柄とラファールの製造ラインの譲渡と引き換えにフランス初の第三世代機を作り上げる事を引き受けたらしい。

「なるほどな、日本の代表候補生の専用機の権利の譲渡は……」

「フランスの国家代表になるであろう者に対抗する為、と言う事になりますね」

 世界に先駆け量産型νガンダムと言う量産型の第三世代機の開発に成功し、従来とは全く違うアプローチ……操縦者のためのワンオフ型専用機と言う思想の元で完成した第三世代機は、その高い性能を世界に知らしめた。

 IS発祥の地である日本のIS技術は世界トップと証明した……と言いたい所だが、実際の所DEMは根本的に日本政府……一部の古参の政治家とは仲が悪い。その原因となったのが更識家の現当主よりも二代前の当主が原因なのだが……。その当てつけの様に海外にはしている技術提
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