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IS ーインフィニット・ストラトスー 〜英雄束ねし者〜
25話『日常への帰還』
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 今更ながら情けなさを覚える。守るなどと言っておきながら何度彼女に心配をかけているか分からないのだから。

「本当に、オレは弱いな」

 少なくともIS学園入学後はこれで二度目だ。一夏あたりが聞いたら『何処がだよ?』と突っ込みを入れられる台詞では有るが、それでも既に二回も倒れているのだから、大切な恋人に入学以来ずっと心配をかけ続けている。
 まあ、獣騎士ベルガ・ダラスも聖機兵ルーンレックスも簡単に勝てる相手では無い事は理解しているので、倒れる程度で済んでいる事自体は幸運だと思っているが。

(……これで二回……。奴等の手下がオレを狙ってきたのは)

 敵の狙いも大体理解できているのでそれは良いが、当然ながら不安も残る。敵が狙っている四季の持つ炎のエレメンタルの神器である白炎の杖の他に土、水、風のエレメンタルの神器も存在している。

(このままオレだけを狙っていてくれればいいけど)

 何れは他の神器の所在に気付かれる危険もある。今は四季と白炎の杖を囮に敵の注意を集めているのだから、今は狙い通りと言えるだろう。

 ベッドから降りて疲れて眠っている詩乃を抱え挙げると彼女を起さない様にゆっくりと彼女をベッドに寝かせる。

「おや、起きましたか?」

 丁度四季がベッドから起きると騎士ガンダムが医務室に入ってくる。

「騎士ガンダムさん?」

「彼女は本当に心配していましたよ。これで二度目ですからね、何故そんな風になったのか分かっていますが、あまり必要以上に恋人に心配かけるものでは有りませんよ」

「はい」

 自覚していたが、改めてこう言われると反省する点は思っていた以上に存在するのも事実だ。

「そう言えば、これは父君からの報告書です。起きたのなら目を通して置いてくださいね」

「さっきまで倒れていた人間に対して厳しいですね」

「まあ、お見舞いの品は武者さんが用意すると言っていたので、私は先にお見舞いに着たんですよ」

 報告書は来る途中で受け取ったんですよ、と続ける騎士ガンダム。そう言われて報告書を受け取って目を通す。

「ヴレイブの修理はもう終っているか。ブレードは人造クロンデジゾイド製の物に変更って……」

「ええ、今回のルーンレックスとの一戦で破壊されてしまった事を考えると、そう言う相手に対する対抗策も必要になってきますからね。元々の予定は日本刀型のブレードの予定だったそうなんですが」

「七星天剣流とガンダム流剣術がどちらも使える今までのブレードを採用って訳か……」

「そうなったそうです」

 ヴレイブには残念ながらゼロ炎と違って強化案がまだ存在しないため、武装強化に重点を置いている。
 そんな報告書を読み勧めていくと次の一文に目が止まる。

「っ
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