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IS ーインフィニット・ストラトスー 〜英雄束ねし者〜
25話『日常への帰還』
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てきたから驚いただけだって!」

『そ、そうか……それならば仕方ないな』

 気を取り直して、と言った様子で再び話を再開するクレニアムモン。ブラッククロンデジゾイドの守りは本当に精神まで影響していない様子だった。

『改めて自己紹介しよう。私の名はクレニアムモン。デジタルワールドを守護するロイヤル・ナイツの一人だ』

「えっと……織斑一夏です」

『ああ、これからよろしく頼む。我がパートナーよ』

「なあ、パートナーとかデジモンとかどう言うことなんだ?」

『一から説明させて貰おう。デジモンのことも、パートナーについてもだ』

 そう言ってクレニアムモンは簡単にデジタルワールドとデジモンの事を一夏へと説明する。
 そして、あの時はクレニアムモンが白式のコアから力を与える事で、破損した白式を一時的に修復させ己の持つ武具である魔盾アヴァロンを貸したと説明した。
 今は跡形も無いが、白式の装甲を補ったのはブラッククロンデジゾイド……残っていたら、確実に地球上に存在しないはずの超金属が発見されていた事だろう。

「え、ええと……」

『直ぐには飲み込めないようだが、これだけは覚えておいて欲しい。私は常に君とともにあり、そのデジヴァイスは私と君を繋ぐ物だと』

「な、なあ、一つ良いか?」

『ああ、構わない』

「……なんでオレなんだ? あんたはデジモンの中でも特に凄いデジモンなんだろ? オレは……」

『私が君を選んだ理由は、君の思いだ。今はまだ未熟だが、真に守るべき者が見つけられたとき、その思いは本物になるはずだ。己を信じろ、焦る事は無い』

 クレニアムモンの励ましの言葉は自然と一夏の中に染み込んで行った。

『今後とも宜しく頼む、一夏』

「ああ、こっちこそ宜しくな、クレニアムモン」

 こうして一夏とクレニアムモンのパートナー関係が決まったのだった。








「……また、気絶していたか」

 目を覚ましながらフォームシフトを使うたびに気絶するのは勘弁して欲しいと改めて思う。流石に被害の事を考えると獣騎士ベルガ・ダラスや聖機兵ルーンレックスを教師部隊に任せる訳には行かない。確実に人的被害が出ることだろう。

 先ずは現状把握と、まだ披露の残る体を無理矢理起こすと、今までずっと看病してくれて居のであろう、四季のベッドにもたれ掛かって眠っている詩乃の姿を見つけ、此処がDEMの施設だと知って安堵すると僅かに気が抜ける。手元には大気状態のヴレイブが無いが此処がDEMの施設ならば既に修理に入っている事だろう。

「ごめん、心配かけて」

 眠っている詩乃の頭を撫でる。きちんとケアをしてある肩位までのショートヘアは何の抵抗も無く四季の指の間を流れて行った。
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