ガンダムW
1556話
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ば致命的なダメージを受けると判断したのだろう。他の機体は相手にせず、トールギスだけを相手にする。
こっちも向こうを撃墜する訳にはいかない以上、結構面倒ではある。
だが、その面倒を面倒だとして止める訳にはいかない。
ヒイロも、こっちの機動力は理解したのだろう。先程の、一撃でトールギスを沈めかねない威力のビームではなく、ビームライフルのように威力を絞ってバスターライフルで攻撃をしてくる。
シャドウミラーの機体と違い、バリアの類はないので、その全てを回避しつつこちらもドーバーガンを撃ち込む。
このW世界のバリアは、メリクリウスのプラネイトディフェンサーまで待たないといけないんだよな。
Eフィールドを始めとし、各種バリアの類がふんだんにあるシャドウミラーの機体とは大きく違う。
「っと!」
ウイングガンダムのバスターライフルから連続してビームが発射された。
何だか焦っているように思えるが……そう考えながらも、すぐに納得する。
そもそも、ヒイロとデュオの目的は俺達を倒す事ではない。
ニューエドワーズ基地に集まっている、OZの幹部だ。
……正確には集まっているのは連合軍の上層部だが、レディ・アンの情報操作で完全に騙されている。
つまり、ここで無駄に時間を掛ければ次々と援軍が来るのは間違いなく、ニューエドワーズ基地にいる者達も逃げるかもしれない。
その辺を考えると、ヒイロやデュオとしてはここで無駄に時間を掛ける訳にもいかないんだろう。
逆にこっちはガンダムを撃破することは出来ずとも、連合総会が終わるまで時間を稼げばいいだけだ。
……現状でヒイロが焦るのも当然か。
次々に放たれるビームをスーパーバーニアで回避しながら、デスサイズとエアリーズ隊の戦いを映像モニタに映し出す。
そこでは、エアリーズ隊が有利に戦いを進めている。
空中を飛び回りながら、チェーンライフルを撃ち続けるエアリーズ隊。
デスサイズもそれを鬱陶しく思っているのだろうが、その機体名の由来となった大鎌……ビームサイズの間合いにエアリーズは1機たりとも入ってこない。
それを忌々しく思いながら頭部バルカンや肩のマシンキャノンを使って攻撃をしているが、その類の武器があるかもしれないというのは俺によって臭わされていた為か、特に苦労せずに回避をしている。
エアリーズを操縦しているパイロットが、その辺の連合軍の兵士であればデュオもここまで苦労はしなかっただろう。
だが、その技量はゼクスやガンダムのパイロットには及ばずとも、ノインくらいはあるのだ。
そうである以上、防戦に徹しているエアリーズ隊をデスサイズでは容易に倒せない。
ここが宇宙であれば、空中とかそういうのは関係なく動く事が出来る以上、ここまで苦戦する事がなかったんだ
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