プロローグその2
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心底嬉しかった。
鎮守府内に入ると何人かの艦娘が待っていた。
彼女達は恩人である新提督に満面の笑みで話しかけた。
彼もまた笑顔で彼女達と話した。
木曾はまだかまだかと実松が笑顔で話しかけてこないかと待っていたのだが、彼は他の艦娘に半ば強引に手を引かれそのまま鎮守府の案内に連れていかれた。
その時木曾の心の中に闇が生まれた。
他の艦娘に笑顔をみせた後に自分に笑顔を見れてくれると思ったのに、まるで裏切られたような感情が木曾の心の中に広がった。
何故自分に笑顔を見せてくれないのか、何故他の艦娘に笑顔を見せているのか。
木曾は大いに嫉妬した。
これも初めての感情である。
勿論木曾はこの感情が嫌いになった。
木曾は実松が一人になったところを話しかけた。
丁度案内も終わり執務室で休んでいるところで実松は木曾に話しかけられた。
実松は返事をするとその直後に木曾に両方頬を両手で掴まれた。
いきなりのことに彼は木曾に話しかけようとすると木曾は実松の顔に自分の顔を近づけこういった。
これ以上俺意外の奴に笑顔を見せるな。俺だけに笑顔を永遠に見せ続けろ。
木曾は彼の目を見て本音を語った。
実松は理由を聞いたあと断った。
提督として他の艦娘にも信頼されないといけないといった。
木曾は納得出来なかった。
他の艦娘に大好きな彼の笑顔を見せるのが嫌だった。
何かと自分にしか見せないと反論したが、あまり自己中なことをいうと姉さん方が悲しむぞと言われた。
木曾は球磨型の末っ子で四人もの姉がおり木曾もまた身内は大切にする方だった。
その事にやむを得ず納得をした木曾をみ見て安心した実松は、また木曾に顔を掴まれた。
今度は何かと聞くと木曾は衝撃的なことを言った。
「一番に俺を愛しろ。その証拠に俺の唇にキスをしろ」
あまりにも衝撃的な発言に呆然としたか彼は隙を作ってしまった。
その隙を木曾は見逃さずいきなり彼の唇にキスをした。
しかも只のキスではない。
木曾は唇を重ねた状態で彼の口のなかに自分の舌を入れた。
いきなりのことに彼は頭の中が一瞬真っ白になるが、すぐに抵抗し始めるものの、人一倍の力をもった艦娘である木曾になすすべもなく、そのまま長時間キス付けされてしまうのであった。
ちなみにドアからは木曾の姉さん方である球磨に多摩、北上と大井にがっつりと覗き見をされていた。
球磨と大井に関しては除いた状態で気絶していたのだという。
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