未来へのミチシルベ 中編
[4/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
よ。今週の日曜日にやるから、予定を空けといてね」
ハルカゼは頷き、青信号になったため前を向き、再び車を走らせる。
「そういや、どこでやるんスか? 」
「僕の研究所〜」
「「「…………研究所っ!? 」」」
ーーー−−
「まさか、コーチが研究員だったなんてね」
「世の中何があっかわかんねーな」
「フシギでいっぱい……」
翌日の学校の昼休み、弁当を食べつつ昨日の話をする。
『そっちにも準備をしてもらいたいから、アマネさん。アルケオニスを二機用意しといて。あっ、片方のカラーリングは変えといてね』
と、ハルカゼは最後に言っていた。
「てか、なんの研究所ってのも言ってねぇよな」
「ガンプラバトルって言ってたし、多分ガンプラバトル研究所でしょ?コーチもガンプラバカだし」
「それ貶してねぇか? 」
「誉め言葉よ」
「マヒル…………ガンプラ、ニタイツクるのダイジョウブ? 」
ちょうど弁当を食べ終えたセシリアは、心配そうな表情で聞いた。
「大丈夫よ。予備パーツもいくつかあったから、日曜日には間に合うはず」
「…………コンをツめすぎないようにしてね」
「分かってるわよ」
「にしても、セシリアちゃんも大分日本語に慣れてきたなー。まだカタカナのところがあっけど」
「イエでニホンゴのレンシュウはしてるから…………ナせばナる、ナさねばナらぬナニゴトも、ってコトバがある」
「…………おいカグラ!意味を教えろ! 」
なんで俺に聞くんだよ。意味知らねぇのか?少しはセシリアを見習えよ。
「セシリアを見習えよ、この馬鹿」
「ひでーな!? 」
罵倒もプラスして口に出てしまった。まあヒメラギだからいいか。
為せば成る、為さねば成らぬ何事も…………できそうもないことでも、その気になってやり通せばできるということ。
どんなことでも強い意志を持ってやれば必ず成就するということで、やる気の大切さを説いた言葉だ。
「…………まあ、なんとなくで知ってればいいか。てかセシリア。それ日本語であっても、使う機会とかそうそうないからな」
「…………でも、なんとなくスき」
「あー…………そうか」
この言葉の意味はかなり前向きに捉えられている。そう思うのは仕方ないか。
ーーー−−
電話帳を開き、ある人物へと電話をかける。
「へいへいメガネ君。今暇かい? 」
『お前に構ってるほど暇じゃない。じゃ、切るぞ』
「待って待って!普通に真面目な話だから! 」
『たくっ…………なんだよ?手短に話せよ。こっちは休憩中なんだから』
「
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ