未来へのミチシルベ 中編
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だ。私達大人は、そのミチシルベを示すのが役割だ」
「カッケーなこの先生っ!? 」
「では、本日はありがとうございました」
「邪魔をした」
「失礼しました」
「ありがとうございました」
「おジャマしました」
「よし、じゃあ帰るか」
「無視かよっ!? 」
ーーー−−
「ん?お帰り〜。どうだった? 」
病院を出て駐車場に行くと、自分の車に寄りかかっているハルカゼが手をヒラヒラと振っていた。
「聞くぐらいなら来ればよかったろ」
「いや〜。流石にただのコーチが相席するのはマズイと思ってね。んで、話せる範囲で教えてもらえないかな〜って」
「あっそ。じゃあ、移動しながら教えてやるよ」
「オーケー。じゃあ、乗りなボウズ共」
自分の車に向けて親指を指して言われたが、俺達は無視して二つの車に別れる。それに対し、ハルカゼは棒読みの笑いをしながら運転席に座る。
ひとまず孤児院に向かうことになり、移動最中にさっき話した事を教える。
「なるほどね〜。いやー、流石メガネ君。薬見ただけで分かってるなんて」
と、呑気な事を言い出した。
「なんの話しだよ? 」
「こっちの話しだよ」
「と言うか、ハルカゼコーチはあんまり驚いてねーな」
「多少は驚いたよ?まあ、ガンダム的にはありじゃないかな〜って受け入れただけ」
「そういうものなんですか……」
「そういうものだよ。それで、これからどうするの?大会は敗退し、やることもない。レイ君は、ひとまず自分自身を安定させる必要もある。それらを踏まえて、これからどうするの? 」
「どうって…………」
「どうすんだろーな」
「そんなのすぐに決められるわけねぇだろ」
「アハハハハ。そう?じゃあ一つ相談だけど、レイ君。君の別人格と戦ってみない? 」
その言葉に、俺達は反応する。
「それって、どういう意味だよ? 」
「言葉のままだけど?もちろん、精神的にじゃなく、現実で」
「戦うって、どうやってなんですか? 」
「…………ガンプラバトルでだよ。で、どうする?別に強制はしないけど、別人格に打ち克てば、少なくとも自分自身を制御出来るはずだよ」
「ガンプラバトルでって…………カグラ君の別人格ってことは、暴走した際のログをコンピューターで再現して戦うってわけですか? 」
「あー…………まあそう考えるよね。けど、それとは違うやり方だよ。で、どうするのレイ君?選択権は君にあるよ」
車は信号で止まり、ハルカゼはこちらを見て返事を待っている。
「………………分かった。やってやる」
「よし。じゃあこっちも準備を進める
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