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ガンダムビルドファイターズ 〜orbit〜
未来へのミチシルベ 前編
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も、聞く権利はあるからな」





ーーー−−





「では、話していこう。言っとくが、気になる事があったら、手を上げてからにしてもらうと助かる」

全員が頷くと、肯定と受け取り、タカナシ院長は話していく。

「まず、レイナさんだけでなく、全員の疑問から解決していこう。
レイ少年の、レイ少年らしくない人格についてだ。これは、世の中で言う『二重人格者』と言われるが、正しくは『解離性同一障害』だろう。ちなみに、この解離性同一障害について知らない者はいるか? 」

タカナシ院長が聞くと、ヒメラギが勢いよく手を上げ、遅れてセシリアも上げた。ヒメラギ、なんで自信満々に手を上げてんだよ。

「解離性同一障害は解離性障害の一種であり、別名多重人格障害と言われる。
ちなみに、解離性障害は本人にとって堪えられない状況を、離人症のようにそれは自分のことではないと感じたり、あるいは解離性健忘などのようにその時期の感情や記憶を切り離して、それを思い出せなくすることで心のダメージを回避しようとすることから引き起こされる障害だ。
解離性同一性障害は、その中でもっとも重く、切り離した感情や記憶が成長して、別の人格となって表に現れるものなんだ」

質問はあるか?っと聞いてきたが、ヒメラギとセシリア、ついでだがアマネとレイナも頭に『?』マークが浮かんでいるように見える。てかヒメラギに関しては頭から煙が出てるぞ。

「では、続きを言おう。問題は、その原因だ。レイ少年。君は知識はあるが、昔の記憶が無いだろう? 」

「あ、ああ」

「先程も言ったが、解離性障害はその時期の感情や記憶を切り離し、心のダメージを回避しようとする。レイ少年の場合、それはとても重症化しており、まるごと切り離すケースなんだろう」


その言葉に、俺はアイツが言っていた言葉を思い出す。

『レイもよく知っている日だ。今は覚えてないようだけど、正しくは()()()()()()()()()()()? 』

例えば、人は思い出したくない、忘れたい記憶とかあるだろ?けど、そういう記憶に限って忘れられないんだ。いつまでもどこまでもね。

ただし、例外はある。その人の根本的部分に触れる、その人を左右する程の記憶の場合、本能的に、理性的に記憶を追いやろうとするんだ。まるで、()()()()()記憶としてね』


…………そういや、そんなこと言ってたな。けど、もう逃げたりしねぇよ。正面から受け止めて、前に進んでやる。


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