未来へのミチシルベ 前編
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た。
「アマネさん。レイ君は二重人格者ではないか?と昨日聞かれましたよね? 」
「あっ、はい」
「あ、やっぱりオメーもそう考えてたんだな」
「なんでそんな厨二の方に持っていってんだよ、お前達…………」
「ふふっ…………では、続きを言いますね。正直、私が知っている事はほんの一部です。なので、変な先入観を持たせるわけにいかなかったので、昨日は話をしなかったんです。レイ君の場合、昔の話についてのみだったので話しませんでしたが」
「待て待て。お前、聞かなきゃ話さなきゃいいと思ってたんじゃねぇよな? 」
「結果オーライというやつです。現にこうして話しているじゃありませんか。終わりよければ全て良し、ですよ」
と、笑顔で言われた。あっ、これは何を言っても無駄なやつだ。
「話が逸れましたね。なので、これから知り合いの元に行こうと思います。あの人なら、全てとは言わず、私以上にレイ君の事について知っているでしょう」
「誰なんスか、その知り合いっつーのは? 」
「それは、着いてからのお楽しみです」
それで話は終わり、着くまでは雑談をする。
同時刻、ハルカゼの車内。
「と、まあそんな感じの話じゃないかな? 」
ハルカゼコーチの、アッチのクルマでハナされているコトについてイワれた。
「なんか、どんどん現実離れしてますね」
「そうだね〜。けど、現実でもそんな人は沢山いるよ。ただ、身近になかなかいないってだけ」
「レイはそのヒトリってこと? 」
「どうだろうね〜。僕もレイナさんと同じく、変な先入観を持たせるわけにいかないからね」
「では、貴様個人の意見としてはなんだ? 」
「当たらずとも遠からず、ってところかな」
ーーー−−
「なんか、ただの学生じゃ体験できねーことばっか起きんな」
「そうね。探し回ったり話し合ったり真相を確かめたりしに行くとか、どこのドラマよ」
「知らねぇよ。てかお前、ドラマとか観んのかよ」
「なに、悪い? 」
「誰も悪いとか言ってねぇだろ。ただちょっと意外と思っただけだ」
「ドラマかー。俺、最後に観たのが『怪盗探偵山犬』だからなー」
「あっ、それ私も観たわ」
「私も観ましたよ」
「俺は聞いたことしかねぇ」
それから、目的地に着くまで『怪盗探偵山犬』について語り合っていた。もう一度言うけど、俺は聞いたことしかねぇから、話には参加してない。
しばらくすると車は停まり、どうやら目的地に着いたようだ。俺達は車から降り、目的地の建物を見上げる。
「…………なんで病院なんスか? 」
「ここに知り合いがいるんですよ。事前に連絡はしましたので、多分す
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