逃避行の果て 後編
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さて、犯人は誰だと思う? 」
「そこまで言ったなら言えよ………………ガンプラマフィアだろ」
ガンプラマフィア…………ガンプラバトルの妨害や闇取引などの犯罪に手を染める者達。
「正解。問題は、黒鉄学園の子達は知らないってこと。ガンプラマフィアは依頼がないと、大会に手を出す事はそうそうに無い。となると、黒幕は誰でしょう? 」
「相手の顧問かコーチしかいないだろうな。けど、証拠が無いと捕まえられない上に、逆に俺達が怪しまれるぞ」
「うん。だから、次回を待とうかなって思ったんだよ」
「次回? 」
「次回………………冬に行われる大会だよ」
「冬、か。けど、その時にもう一度関わるかなんた分かんないぞ? 」
「そこは賭け。まあ、十中八九関わるでしょ?だって、そしたら夢弓学園にも勝ってるはずだし」
そう。黒鉄学園は夢弓学園と当たったが、圧倒的差で敗北した。つまり、ガンプラマフィアは関わってないということだ。
「なんでウチに対してするのか分かんないけど、可能性は充分にあるね」
「そうかよ。そんで、お前はそれに備えるってわけか? 」
「まっ、そうだね。カグラ君は皆に任せて、僕達大人は頑張っていかないとね」
「大人で頑張らないといけないなんてな。しかも仕事が休みの日に」
「そこは大人力でカバーだよ」
「大人は辛いな」
「そうだね〜」
ーーー−−
「さて、じゃあ帰ろっか」
「無論だ。こんな所に長いする必要など無いだろう」
「てか、セシリアちゃんはどうやってここに来たんだ? 」
「アルいてたら、ナンかツいた」
「勘かよ!? 」
アキザワに言われ、ゾロゾロと歩いていく。その時、誰かに肩を叩かれ、振り返るとアマネが隣にいた。
「なんだよ? 」
「カグラ君。レイナさんから話を聞いたわ。と言っても、アンタの事について話をしたとだけしか聞かなかったけど」
「…………聞きたいか? 」
その話をしてきたってことは、アマネは聞きたいのかと思ったが、予想外の答えが返ってきた。
「話したくないなら別に離さなくていいわよ。それでカグラ君がカグラ君じゃ無くなるわけじゃないし」
アマネはそう言いながら、前を向く。
…………あんなことがあったばっかだってのに、コイツも相変わらずだよな。まあ、セシリアには話したし、アマネにも話していいか。
「俺の昔の事を、レイナから聞いたんだよ」
「え? 」
いきなり話したせいか、もしくは話さないと思っていたのか、驚いた表情をして俺のことを見てきた。
「まあ、話せば長くなるし、帰りながら話す。それとも、聞くのが嫌なのか? 」
「…………いいえ。
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