逃避行の果て 前編
[4/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
を沢山傷つけたじゃないか?仲間を助けるために仲間をね。
その結果、君は独りだ。誰も仲間なんていない
別にいいんじゃない?信頼関係も無く、仲も悪い。そして、差し出してきた手も拒絶した。これで仲間なんて言えるわけない。いや、そもそも関わる資格も無い』
「アイ、ツの言う通、り…………俺に、お前達と関わる、資格なん、て…………無いんだ」
「レイ…………ナかないで? 」
セシリアに言われ、俺は涙を流していたことに気づく。ああ。無意識に顔を隠してたのは、泣いていた事を隠すためだったのか。
「悪、い…………落ち着くまで、少し待ってて……くれ……」
「ウン………」
セシリアは短く答え、距離を詰めて俺の背中を擦ってくれた。
ーーー−−
次々と溢れてくる涙がようやく止まり、小さくため息を吐く。
「ダイジョウブ? 」
「ああ…………ありがとな、セシリア。それとごめん」
お礼と謝罪をし、星空を見上げる。それにつられてか、セシリアも顔を上げる。
「レイ………さっきのコトだけど、ダレにナニをイワれても、レイはワタシタチのナカマ…………そこにシカクなんてカンケイない………とオモう」
「思うかよ…………けど、俺が俺じゃない時は、お前達を傷つちまうかもしれねぇ。そんなの仲間って言えねぇだろ? 」
「チガう…………レイはレイ。ワタシや、ミンナがシっているレイ。マけずギラいで、ナカマオモいで、ヤサしい。だから、レイはリッパ。
けど、ナカマだからって、エンリョしなくていい。トキにタスけアって、トキにケンカしてキズつけアう。それがナカマであり、トモダチ。
だから、エンリョしなくていい」
「そ、そうは言うけどよ…………」
「レイは、コワいの…………? 」
「…………怖いよ。これ以上、大切な人を傷つけたくないし、失いたくもない。出来るなら、離れたくもないし、られるのも嫌だな………」
今の気持ちを、素直に言う。離れなきゃいけないと思いながらも、本音は嫌だったんだと今分かった。
「…………ダイジョウブ。スクなくても、ワタシはハナれない…………ミンナもきっとそう。ホントウにタイセツにオモっているなら、もっとワタシタチをタヨって」
「え? 」
最後の言葉に、思わずセシリアの方を見る。
「レイはなんでもヒトリでガンバりスぎ…………だから、ダレかをマモるどころか、ジブンもマモれてない…………。
けど、ヒトリでムリなら、フタリ。フタリでムリなら、サンニン。サンニンでもムリなら、ミンナとやればいい……………それなら、ミンナもレイもマモれる」
セシリアが星空から俺の方へと顔を向け、微笑みながら言ってきた。
「レイは、ヒトリじゃ
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ