逃避行の果て 前編
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された。
「上着をかけてやっから」
「トる」
「このやろう………! 」
この強引っぷり。アマネの奴と同じだな。アイツから悪影響受けてんじゃねぇのか?
……………って、そうだ!結局アマネはどうなったんだ!?
「なあセシリア。アマネから連絡とか来たか? 」
「…………キになる? 」
「まあ…………一応な」
「ダイジョウブ。マヒルはブジ。イマもレイのコトをサガしているから」
「そうか…………無事ならいいか」
安堵のため息を吐いて、無事なことに安心する。そのせいか、身体から力が抜けて芝生に座り込む。昨日から気を張っていたから、かなり疲れていたのだろう。
「レイ…………ジジョウはマヒルからキいた。ミンナもナットクしてた。だから、キノウキョウのコトはキにしてないとオモう」
横になっていたセシリアは、上体を起こして言ってきた。
「…………もう、手遅れなんだよ。だから、これ以上お前達と関わんねぇよ。邪魔だし鬱陶しいし、その上、俺の事を探し回ってるとか、余計なお世話なんだよ。うぜぇんだよそういうの」
顔を背けながら次々と言い放つ。だが、顔は見えないがセシリアは不思議そうな表情をしているのがなんとなく分かった。
「じゃあ…………ドウしてレイは、そんなカナしそうにしてるの? 」
「してねぇよ。お前に何が分かるってんだ」
「ワカル…………だって、イマのレイのカオ、とてもツラそうで、クルしそうで、ナきそうだもん」
「っ! 」
「…………レイ。ナニがあったの?よかったら、ハナして。ワタシタチ………ナカマ、でしょ?」
っ────!
「…………仲間じゃ、ねぇよ」
「………じゃあ、トモダチ」
………………どうして、お前はそこまで俺に関わってくんだよ?
「友達でもねぇよ!他人だ他人! 」
「じゃあ、チームメイト」
「それ結局仲間に戻ってるじゃねぇか! 」
どうして、何事も無かったかのように接してくんだよ………?
「じゃあ、ナカマだ……」
どうしてお前は………………。
「……………どうして、お前は俺との関係を切ろうとしねぇんだよ………?ただの他人だろ?さっきのヒデェ言葉や、事情があっても昨日今日迷惑もかけてんだぞ?なのに、何でお前は俺と関わろうとすんだよ? 」
「…………ナカマであり、トモダチでもあるから。それに、レイはヤサしい」
「俺が優しい?どこがだよ? 」
「だって、ニホンにキてばっかのワタシにシンセツだった。ナニかあったらタスけてくれるし、マヒルやトーヤ、サクラにセーヤもタスけてくれた。コンカイもそうだった。
それに、ワタシがタオれたトキ、ムシすればよかったのに、レイはモドってきてくれ
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