絶望のロンド 後編
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「いやー。初めてこんな登場したよ。基本僕はやられる側だからなぁ〜」
「え〜と…………どうしてハルカゼコーチがここに来てんスか? 」
「あー、そうそう。一応報告しようと思ってね。マヒルさんが来たから、ひとまず外に出ようか」
「「 !? 」」
ーーー−−
「アマネ! 」
「マヒル……! 」
ハルカゼコーチに言われてすぐに外に向かうと、アマネとアキザワ部長とサクラ先輩がいた。
「二人共…………心配かけたわね」
「んな事はいい!それより大丈夫なのか!? 」
「ダイジョウブ……? 」
「大丈夫、少しふらつく程度よ。それで、大会はどうなったの? 」
「…………負けたよ」
「…………そうですか。そういえば、カグラ君はどこにいるの? 」
「……カグラはいねーよ。探そうと思ったところで、ハルカゼコーチにお前が来たからった言われて来たんだ」
「やっぱりカグラ君なのね………」
「やっぱり?アマネ マヒル。貴様は何か知っているのか? 」
「ええ。話すと長くなるんだけど…………」
そして、アマネは何があったか話し始めた。昨夜誰かに誘拐されたこと。その後起きたら何度も気を失わされたこと。最後に目覚めた時には、拘束も解かれ、近くに小さな手紙が入っていたこと。
「その手紙には、交渉成立。そう一言だけ書かれていたわ」
「交渉成立?どーいうことだ? 」
「…………なるほどね。つまりこういうことだよヒメラギ。
アマネを返してもらう代わりに、何かを要求された。そして、カグラは朝から様子が変だった。
昨日の事を気にしていると思ったけど、それは違った。カグラこそが、その交渉を持ちかけられたんだ。
そして、その内容は今日のカグラの行動を見れば一目瞭然。試合に負けることだったんだ」
「戦ってみた限り、相手は何も知らない様子だった。現に、あの武士道みたいな戦いをする男がいたからな」
「けど、なんでそんなことを…………」
「はいはい。名探偵みたいな推理をしているところ悪いけど、ちょっといいかな? 」
手を叩きながらハルカゼコーチは会話に入り、俺達に見えるようにあるものを出してきた。
「これ、レイ君の足下に落ちていたやつね。形状からしてイヤホンだから、多分試合中も通話してたと思うよ。
ひとまず、その件についてはこっちでなんとかするから、君達は君達のしたいようにしていいよ。じゃ、今日は解散」
イヤホンをポケットに入れ、ハルカゼコーチは会場の中へと戻っていった。
「…………俺達はどうするよ? 」
「…………私は、カグラ君の事を捜してみるわ。一応、お礼は言っとかないといけないし」
「ワタシも
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