暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは〜無限の可能性〜
第3章:再会、繋がる絆
第77話「VS偽物」
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イピアや矢に打ち消されてしまう。

「...だから、ちょっとした小細工を使えば、あたし達は全盛期の力に近づける。」

「その一つが、霊脈ね。」

 ちなみに、椿が暴走体に苦戦したのは一重に空中戦だからである。
 また、葵が霊脈の力を持ってきた事で、椿と霊脈との繋がりも強くなったからである。
 決して霊脈とパスを繋いでいたのを忘れた訳ではない。決して。

「....なるほど...ね。」

「終わりだよ。あたしの偽物。」

 レイピアを支えに立つ偽物に対し、葵がそう告げる。
 既に勝敗は見え、椿と葵も一切油断していない。....だが...。

「...あはは、あたしが偽物とはいえ、ただで終わると思う!?」

「っ...!かやちゃん!!」

 瞬間、偽物から高エネルギーの魔力を感知し、葵は椿を庇うように立つ。

「かやちゃんは障壁を!あたしが耐えきる!」

「分かったわ!」

   ―――“扇技・護法障壁”
   ―――“龍魂(りゅうこん)

 そして、偽物を中心として魔力の大爆発が起きた。









「っ....どう...なった...?」

「くっ...煙でよく見えないわ...。」

 爆発が治まり、耐え抜いた二人は状況を確認する。

「偽物は...いない!?」

「ジュエルシードもないわ...!」

 煙が晴れ、偽物がいた所には...何もなかった。
 偽物の姿はもちろん、ジュエルシードさえも。

「(殺気も魔力も感じない...確かに、あれは自爆だったはず...。)」

 自爆で自分たちを巻き込むつもりだったのだろうと、葵は読んでいた。
 なお、その爆発も結局力の一端を開放した二人には耐えきられたが。

 ...だからこそ、そこに残るはずのジュエルシードが見当たらない事が引っかかった。










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