第3章:再会、繋がる絆
第77話「VS偽物」
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が、先程と同じ手口で優輝は相殺する。
「はっ...!言ってろ...!」
「はぁっ!」
偽物も武器を双剣に変え、怒涛の剣戟を繰り広げる。
斬り、防ぎ、払い、受け流し、弾く。
また、互いに不意を狙って射出される武器群がお互い相殺され続ける。
あまりに激しい攻防だが、それでも二人に傷は一つもない。
「(...埒が明かないな。このままだとこちらが不利....か。)」
斬り合う中、状況を解析した優輝がそんな結論を出す。
そして、すぐさま動きを変える。
「はっ!」
―――“霊撃”
二刀の刃が互いにぶつかり合った瞬間、優輝は霊力を放出して間合いを取る。
すぐさま、優輝は武器を双剣から槍へと“創り替える”。
「“Anhalt auf”...!」
優輝は、ある青い槍兵を思い浮かべる。
それは、ただアニメ上での存在と動きでしかないが、それで充分だった。
「っ、く...!」
「は、ぁっ!」
一息で偽物へと接近し、超高速の突きを連続で放つ。
導王流・弐ノ型を織り交ぜたその突きは、導王流で受け流す事も難しく、偽物は逸らす事に専念していた。
「ぜぁっ!」
ギィイイン!!
「ぐ...!調子に乗るな!」
渾身の一突きが偽物の二刀を捉え、偽物は大きく後退する。
しかし、その間に射出された剣が優輝を襲う。
「っ...!」
ギギギギィイン!
払い、回し、弾く。
長く、小回りが利かない槍を器用に扱い、剣を全て弾く。
「はっ!」
「っ、ぐっ...!」
しかし、それは悪手だった。
背後に短距離転移され、長剣に武器を変えた偽物に斬りかかられる。
咄嗟に槍を盾にして防ぐも、横に大きく吹き飛ばされてしまう。
例え基本身体能力が偽物に勝っていても、魔力による強化で簡単に覆された。
ドドドォオン!
「吹き飛べ!」
「ぐ、ぁあっ!?」
吹き飛ばされた先に剣が射出され、優輝はそれを上に跳んで躱す。
しかし、そこへ偽物の攻撃が叩きつけられ、威力を受け流すも吹き飛ばされる。
「ちっ...!」
「遅い!」
崩れた体勢を立て直すために魔力で足場を作り、宙を駆ける。
だが、身体強化によって速くなった偽物は、追いついて追撃を仕掛けてくる。
「ぐぅ...!」
「ぜぁっ!」
魔力に物を言わせた身体強化に加え、導王流を無効化する導王流の動き。
その二つが合わさり、優輝は再び大きく吹き飛ばされる。
咄嗟に槍から長剣に創り替え、受け流そうとしても無意味だった。
「さぁ、これはどうする?」
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