第2章
戦闘校舎のフェニックス
第13話 悪魔、やってます!
[6/7]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
《でも》》」なんて言ってるが、「イッセー《《だから》》」って考えつかないもんかねぇ・・・・・・無理か。
件のアーシアは、女子たちに囲まれて質問を受けていた。
中には──。
「ねえねえ、アーシアさんの部屋って鍵付いてる?」
「? はい」
「お風呂やトイレは厳重にチェックするのよ」
「チェックですか?」
「そうそう。カメラとか仕掛けられてるかもしれないから」
「カメラ?」
なんて注意を促している者もいた。
イッセーも流石にそこまでしねぇよ──ていっても、日頃の行いでそう思われても仕方ねえか。
「クッソー! 明日来る転校生は、イッセーとはなんの関係もありませんように! ありませんように!?」
松田がそんなことを祈り始めた。
「まぁ、流石にそれはないだろう。これ以上、イッセーの周りに美少女が増えることはあるまい。だが、それはさておき、あの金髪美少女とひとつ屋根の下になったことについて、詳しく話してもらおうか!?」
この問い詰めは、休み時間にも行われ、結局、イッセーが解放されたのは、オカ研に向かう放課後になってからだった。
―○●○―
今日の部活で、俺は木場に今日あった出来事を話す。
あのあと、男子たちによる問い詰めは、次第に学年全体にまで広がり、ついには俺にまで矛先が向けられた。
「随分と大変だったみたいだね?」
それを聞いて、木場は苦笑しながら言う。
まったくだ。おかげで、休まる時間さえ全然なかった。
その件のイッセーとアーシアはいま、外出している。
イッセーのときもやったチラシ配りを新人眷属であるアーシアもやることになり、イッセーはその手伝いで、自転車に乗れないアーシアのために、自分が運転を担当して後ろにアーシアを乗せているわけだ。
で、ふと、隣を見てみると、千秋が気が気じゃないといった様子で、落ち着きがなかった。
堕天使たちがいなくなり、イッセーの身にもう危険はないだろうってことで、千秋の護衛は解任になったんだが、それでも、千秋は護衛を続けようとした──まぁ、気になっているのは別のことなんだが。
「ただいま戻りました!」
イッセーとアーシアが、チラシ配りを終えて戻ってきた。
「やあ、お帰り。夜のデートはどうだった?」
木場が出迎えて、冗談めかしくイッセーに訊く。
「最高だったに決まってんだろ!」
親指を立てて答えるイッセーを見て、千秋はうなだれてしまう。
「・・・・・・深夜の不純異性交遊」
塔城の厳しい一言に苦笑しながら、イッセーは部長のもとへ足を向ける。
「部長。ただいま帰還しました」
イッセーは部長に帰還報告をするが、部長はボーっとしているのか反応がない
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ