暁 〜小説投稿サイト〜
ハイスクールD×D 〜赤と紅と緋〜
第2章
戦闘校舎のフェニックス
第13話 悪魔、やってます!
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《でも》》」なんて言ってるが、「イッセー《《だから》》」って考えつかないもんかねぇ・・・・・・無理か。
 件のアーシアは、女子たちに囲まれて質問を受けていた。
 中には──。

「ねえねえ、アーシアさんの部屋って鍵付いてる?」
「? はい」
「お風呂やトイレは厳重にチェックするのよ」
「チェックですか?」
「そうそう。カメラとか仕掛けられてるかもしれないから」
「カメラ?」

 なんて注意を促している者もいた。
 イッセーも流石にそこまでしねぇよ──ていっても、日頃の行いでそう思われても仕方ねえか。

「クッソー! 明日(あした)来る転校生は、イッセーとはなんの関係もありませんように! ありませんように!?」

 松田がそんなことを祈り始めた。

「まぁ、流石にそれはないだろう。これ以上、イッセーの周りに美少女が増えることはあるまい。だが、それはさておき、あの金髪美少女とひとつ屋根の下になったことについて、詳しく話してもらおうか!?」

 この問い詰めは、休み時間にも行われ、結局、イッセーが解放されたのは、オカ研に向かう放課後になってからだった。


―○●○―


 今日の部活で、俺は木場に今日あった出来事を話す。
 あのあと、男子たちによる問い詰めは、次第に学年全体にまで広がり、ついには俺にまで矛先が向けられた。

「随分と大変だったみたいだね?」

 それを聞いて、木場は苦笑しながら言う。
 まったくだ。おかげで、休まる時間さえ全然なかった。
 その件のイッセーとアーシアはいま、外出している。
 イッセーのときもやったチラシ配りを新人眷属であるアーシアもやることになり、イッセーはその手伝いで、自転車に乗れないアーシアのために、自分が運転を担当して後ろにアーシアを乗せているわけだ。
 で、ふと、隣を見てみると、千秋が気が気じゃないといった様子で、落ち着きがなかった。
 堕天使たちがいなくなり、イッセーの身にもう危険はないだろうってことで、千秋の護衛は解任になったんだが、それでも、千秋は護衛を続けようとした──まぁ、気になっているのは別のことなんだが。

「ただいま戻りました!」

 イッセーとアーシアが、チラシ配りを終えて戻ってきた。

「やあ、お帰り。夜のデートはどうだった?」

 木場が出迎えて、冗談めかしくイッセーに訊く。

「最高だったに決まってんだろ!」

 親指を立てて答えるイッセーを見て、千秋はうなだれてしまう。

「・・・・・・深夜の不純異性交遊」

 塔城の厳しい一言に苦笑しながら、イッセーは部長のもとへ足を向ける。

「部長。ただいま帰還しました」

 イッセーは部長に帰還報告をするが、部長はボーっとしているのか反応がない
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