第2章
戦闘校舎のフェニックス
第13話 悪魔、やってます!
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たときと同じように、盛大に転んでしまった。
「・・・・・・大丈夫かよ?」
すでにノルマを終えていた明日夏が、苦笑いを浮かべながらアーシアに駆け寄って、手を差し出す。
「うぅぅぅ・・・・・・なんで転んでしまうんでしょうか??????」
そう嘆きながら、明日夏に手を引かれて立ち上がるアーシアの姿に、俺たちも苦笑いを浮かべてしまうのだった。
―○●○―
「どうぞ」
「ああ、どうも」
ベンチに座りながら、アーシアが持ってきてくれたお茶をもらって一息つく。
「アーシア、どうしてここに?」
「部長さんに来るように、と」
「え? 部長。どうしてアーシアを?」
アーシアのことで部長に声をかけるけど、部長はなぜかあさっての方向を眺めながら、何かを考え込んでいる様子で、俺の声に気づいていなかった。
「部長?」
「えっ? あっ、ええ」
もう一度声をかけて、ようやく部長が気づいた。
「どうしたんです、部長?」
気になって訊いてみるけど、部長は「なんでもない」と言うだけだった。
「それじゃあ、アーシアと一緒に行きましょうか」
「どこへ?」
「イッセーのお家よ」
へ? なんで俺の家へ?
わけもわからず、俺たちは特訓を切り上げ、俺の家へ向かうのだった。
―○●○―
「こ、これは一体・・・・・・?」
「・・・・・・段ボール箱だな」
イッセーの家に着いた俺たちの視界に入ったのは、積み重ねられた段ボール箱だった。
「・・・・・・私の私物です」
「「えっ!?」」
アーシアの一言に反応するイッセーと千秋。
俺はすぐさま、どういうことなのかをだいたい察した。
「・・・・・・意外に多くなってしまって・・・・・・」
「アーシアのって!? 部長!?」
「そうよ。今日からアーシアはあなたの家に住むの」
「はいぃぃっ!?」
「ええぇぇっ!?」
驚くイッセーと千秋をよそに、アーシアはイッセーに頭を下げる。
「よろしくお願いします」
―○●○―
兵藤家のリビングにて、おじさんとおばさん──イッセーの両親と対面する部長。その両隣には、アーシアとイッセーがいる。
俗に言う、家族会議が行われようとしていた。
ちなみに俺と千秋は少し離れた場所で、目の前で繰り広げられる家族会議を見守っていた。
緊張した空気の中、おじさんが口を開く。
「ア、アア、アーシアちゃ・・・・・・アーシアさんだったね?」
「はい。お父さま」
「ホホ、ホームステイをするにしても、うちより、他のうちのほうがいいんじゃないかねぇ・・・・・・?」
話をまとめると、アーシアはいままで、旧
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