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ウルトラマンゼロ 〜絆と零の使い魔〜
贖罪-エクスピエイション-part2/臆病教師と喪失の青年
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って装備品を取り上げていたわけじゃないのはわかった。彼の様子から、彼自身がかなり自分に鞭を打っていることを察した。
だが、今のシュウからすれば…はた迷惑にしか思えなかった。
「…それが、どうした?」
これまで、近しい人たちを散々苦しめ…その果てに最愛同然の少女を死なせてしまったシュウにとって、自分の身を案じてもらうのはありがたくても避けたかった。自分と親しくなっていく者ほど、傷ついていく。そして最悪、死という災厄がその人に降りかかる。その災いが、あの異国の地で行った実験エリアで起きた紛争の悲劇のように、やがてウイルスのように蔓延していくのがたまらなく嫌だった。
「俺がどうなろうと、あなたには関係のないことだ。いい加減に返せ!」
だから、テファにしたように、敢えて突き放すような言い方をしてでも放ってもらわなければならない。彼はそう考えていた。しかし、テファがそうだったようにコルベールも簡単に引き下がろうとしなかった。
「考えを改めないというのなら、君の装備品を返すわけにいかない。君は自分を労わることを覚えた方がいい」
「ッ!!」
「これらは全部預からせてもらう。これ以上君が自分に鞭を打とうとする姿は見るに堪えられない…」
シュウは唇を噛みしめた。これでは、アスカの安否を確かめることも、あのメンヌヴィルという男と戦うことさえもできない。こんなところで悠長にしている時間が1秒でも惜しいというのに。
戦うことさえも許そうともしないなんて…俺はこんなところで暇を持て余している暇なんてないんだぞ!こうしている間に、俺を助けてくれたアスカがどうなっているのか、そして今ティファニアたちが無事かどうかも分からないままだ。ストーンフリューゲルを呼び出し、回復に専念することも、ここから出ることもできない。
一刻も早くこの魔法学院を出なければならないのに…。
なにより、自分をいたわるだと?そんな資格が俺にあるわけがない。あれだけのことをした俺が…!
『シュウ…ごめん…ね…』
かつて対ビースト兵器の開発者だった頃に経験した、あの地獄と…その後に経験した、炎に包まれる病院で大切な少女を亡くした悲劇の夜が脳裏によぎっていた。

それ以降、シュウはコルベールによって療養をほぼ無理やりの形で受けることになった。

魔法学院の地下で、突然発生した空間の歪みからシュウが飛び出てきたときは驚いたが、それよりも問題だったのは、彼は負傷しているにもかかわらず無理をしてでも魔法学院を出ようとした。そんな体で出ては行き倒れになると思ったコルベールは、彼が大事に持っていたエボルトラスターなどの装備品をすべて、強引だと思いはしたが取り上げてしまった。
見ていられなかった。
先日、休暇の帰省から学院に戻ってくるはずの生徒たちの大半が、ボーグ星人とゴドラ星人、そしてケムール
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