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ウルトラマンゼロ 〜絆と零の使い魔〜
贖罪-エクスピエイション-part2/臆病教師と喪失の青年
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ウの体にロープが巻きつかれ、彼の動きを封じ込めてしまう。
「ぐぅ…!!」
拘束されたシュウはロープを振りほどこうとするも、ロープはかなりきつめに縛りつけられ、ほどける気配がなかった。コルベールはデスクの上に置かれた、彼の装備品の一つであるエボルトラスターを手に取る。
「なぜ、だ…!」
シュウはコルベールを睨み付けながら問う。振り返ると、今度はコルベールが質問に質問で返してきた。
「…あれは、君が戦うために使う武器なのだろう?」
「…そうだ、俺の戦いにあれは必要不可欠。だから早く返してくれ!やらなければならないことがある。それなのに、あなたはなぜ俺のものを勝手に取り上げる!」
「君の顔を見ればわかる。君からは…不吉な何かを感じる」
重苦しげにコルベールはそのように答えてきた。
「…どういう意味だ?」
目の前でウルトラマンに変身するためのアイテムを取られてしまい、シュウはこの時コルベールに対する警戒心を抱いた。もしやこの男、自分がウルトラマンであることを知っていたから奪ったのか?そんな疑惑が彼の中をよぎった。
しかし、コルベールはシュウにさらにもう一つ聞き返した。
「逆に尋ね返すようで申し訳ないが、君はなぜそんなに急ぐんだ?」
「助けなければならない人がいる。その際、おそらく戦いになる。だから必要なんだ!」
アルビオン脱出時に意識をなくす前に逸れたアスカが無事なのかを確かめなければならない。
コルベールはこれまで長く、この魔法学院で教師を続けてきた。生徒たちが何を考えているのか、それを表情や仕草で読み取ることができる。今のシュウと、彼の容体を見て、コルベールは彼からとてつもない嫌な予感を感じた。
「…一体君が何と戦っているのかはわからない。だが、そんな体を押してまで、どうして行こうとするのだ?どうして自分を大事にしない?」
「あなたには関係ない。早くそれらを返してくれ!!」
今は一刻も早くアスカの安否を確かめなければならない。もしかしたら、何か彼の身に災いが降りかかっているのかもしれないのだ。そう思うだけで、シュウの心に強い焦りが生まれた。
「それはできない」
「なぜだ…?」
断るコルベールに、納得できないとシュウは声を荒げた。アスカという要救助者の存在がある以上、アスカの方を優先すべきだと強く考えていた。
しかしすかさずコルベールは言い返した。
「このまま君を行かせたら、君は戦いの最中に無理をした果てに倒れるのが目に見えている。君はまだ若い。この先君にはつかむべき未来があるはずだ。人の事よりも自分を大事にしてほしい」

『自分を大切にしてよ!』

テファのいつぞやの言葉が脳裏に蘇った。
コルベールはきっと自分の身を案じてくれているのだろう。これまでウルトラマンである自分を狙ってきた者たちのように、悪意を持
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