〜プロローグ 〜 そして俺は東京に行く
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っても自分からは会いに行かないと思う。じいちゃんには悪いけど、これは俺の判断だ。そして妹には本当に悪いことをした。妹はずっと俺について来てくれたのに、香川に行く時なんて、俺について来てくれた。大親友の雪穂とも別れて、そしてまた俺は東京に行こうとしてるのだ。本当に悪いことをしてる。
「ごめんな」
「......別にいいよ。私決めたし、私も高校は東京に帰る。東京の学校に通うよ」
ベットから立ち上がり答えた。
は?何言ってんだこいつ?東京くるの?
俺が「は?え?」っと言ってると、姫は話を続けた。
「お兄ちゃんの学校に行くよ。別にお兄ちゃんが気になるからとかじゃなからね」
姫は指をもじもじさせながら身をよじっていた。
えーお兄ちゃんのこと好きじゃないの?
「す、好きなわけないじゃん!!」
すごく大きな声で否定された。
ひどい。お兄ちゃん泣いちゃう。
すると、姫は俺のことを指をさした。
「ただし、雪穂に変なことしちゃダメだからね」
「お、おう」
そして姫が部屋を出る際に、ごくごく小さな声で、「おやすみ」と呟いた。それは俺には聞こえず、窓から差し込んでくる月の光を見ていた。
******
そして俺は東京に行き昔住んでいた。家に行った、そこには懐かしく、すごいものを見たような気がした。
そして不意にふっと微笑んでしまった。
俺は新しい世界に踏み入れるような気がして、一瞬玄関を開けるのをちゅうちょした。
いや踏み出すんだ。いつか、いつか会えると信じて。
俺からは会いには行かない。それは怖いからかもしれない。
でもまた会ったら、どうするか。
怖いことを半々に俺は扉を開けた。
あと俺が思ってるもう半分は、楽しみさ。
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