〜プロローグ 〜 そして俺は東京に行く
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ったらどうする。そしてお前は何を思って拳を振るうんだ?」
「俺は.........みんなを守るために拳を振るう。復讐でも女でも金でも名誉じゃない。みんなを守るためにそして、自分のために」
「自分のため?」
じいちゃんは馬鹿にしたように笑った。
じじいめ信じてないな?
俺は乾いた喉を潤すためにお茶を注いで一気飲みした。
ぬるくてちょうどいい温度だった。
俺はゆっくりと口を開いた。
「嘘じゃないよ。みんなの笑顔を泣き顔にしたくない。あいつらの泣き顔を見るだけで俺も苦しくなる。そうならないために、俺は!......」
じいちゃんは俺が途中まで話すと手で口を抑えた。
「それ以上言わなくても大丈夫だ。もう伝わったよ」
じいちゃんは自分の頭を掻きながら、「まあ、なんだ」と言っていた。俺は答えが出るまで待った。
「自分の思いを信じろ。自分が間違ってると思うことは絶対するな。約束しろ。」
じいちゃんは小指を差し出した。
いわゆる指切りげんまんってやつだな。
俺はもう二度とあいつらの泣き顔をさせない。
俺は固く決心をして指切りをした。
そうするとじいちゃんはにかっとまた笑い、立ち上がった。
「さぁさぁ、飯だ!飯だ!行くぞ。遊!」
「お、おう」
俺も立ち上がり、空を見上げると月がくっきりとした満月が見えていた。俺は不意に「月が綺麗だ」と俺らしくないことを言ってしまった。
するとじいちゃんは、玄関から声を出して来た。
「おーい!後出発するの明日だからな」
は?明日何勝手に決めてんだよ!ふざけんなよ!
「ふざけんな!じじい」
俺は走って玄関まで行った。
「なんだと?拙者にに向かってじじいとはなんだ!」
「拙者ってなんだよ!」
俺はこんな騒がし夜を過ごした。
******
そして準備も終わり、一息つこうと自分が好きな甘いコーヒーをぐびっと飲んだ。はあ〜甘いコーヒーはやっぱり労働の後だと格別だな。
そしてギシギシと階段を上る音がした。
姫かな?と思いベットに寝っ転がった。
するとドアがガチャリと空いて姫が入って来た。
「おう。姫どうかしたか?」
姫は下を俯いて喋らなかった。
でも俺は答えを待とうとベットから起き上がった。
俺がベットに座って俺の隣をポンポンと叩くと姫はそこに座った。
しばらく経つと口を開いてくれた。
「ね、ねぇ。本当に東京に行くの?」
「あぁ」
これしか言いようがなかった。なぜじいちゃんが東京に行けと言ったのはわかった。それは俺に筋を通して来いと言う意味だとすぐにわかった。でも俺は怖い。あいつらと会うのが、逃げたから、投げ出したから、全てを捨てて逃げた。そしてまた向き合おうと、いや多分行
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