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FAIRY TAIL〜水の滅竜魔導士〜
並べるような存在
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ちらかの命を選ばせるような選択。皆さんと引き換えに自分たちだけ助かるか、もしくはその逆かという二拓でした。でも、それに対する回答なんて決まってるよね。

「私たちがあなたを倒します」
「はい!!私たちも村の人たちも、犠牲になんかしないもんね!!」

やっとの思いでその場に立ち上がり、彼の質問の答えを言う私とサクラ。それを聞いたイネスさんは、顔色一つ変えることなく淡々とした口調で言葉を紡ぎます。

「それは・・・」

それと同時に隣から赤い液体が飛び散ります。思わずそちらを見ると、その正体は共に戦う少女の体から出た血液でした。

「ぶはっ」
「サクラ!?」

その場に崩れ落ちる彼女の前に屈み治癒の魔法をかけます。その際私もやられないようにと敵を視界の中に入れていましたが、彼は一切動く様子はありません。

「お前たちを殺してから村の連中を探すということでいいんだな?」

カマについている赤いものを軽く手で拭い、サクラの治療が終わるのを待っているかのような、ただ私たちを見下ろすだけの彼。甘く見られているとも感じましたが、それ以上にこの人は自分が負けるはずのないっていう自信を持っているのだと、目を見て感じました。

「大丈夫?サクラ」
「は・・・はい・・・大丈夫です」

傷口は塞がったけど、かなりダメージを受けているサクラはフラフラと立ち上がるのがやっと。イネスさんの高速攻撃をもう一度やられたら、間違いなく殺されてしまう。

「サクラ、下がってて」
「え!?」

彼女が立ち上がったのを見てから、前を塞ぐように手で制止して立ち上がります。私も彼の攻撃は見えていませんが、これでもかなり経験を積んできました。こういう強い相手とも、何度も戦ったことがあります。

(きっと大丈夫!!・・・だと思う)

自信満々とは言えませんが、大事な後輩を守るためです。先輩として、頑張らなければいけないですよね。

「あ!!なるほど!!」

前に立つ私を呆然と見ていた少女は、何かを察したようにポンッと手を叩きます。

「了解であります!!ウェンディ先輩を後ろから援護するであります!!」

私の考えとは違ったけど、その方がいいかもしれません。サクラは魔法陣を書くまでの時間を考えると、きっと下がって距離を置いていた方が楽でしょうし。

「うん。よろしくね、サクラ」
「はい!!」

後ずさるように後ろへと離れていく少女。敵はそれを見てすぐにでも動き出そうかとしていましたが、間に私がいることでその考えを諦めます。

「お前たちがどんな戦略を立てようが、俺には関係ない」

次の瞬間、彼の右腕に力が入ったのがわかりました。直感的に攻撃が来ると感じた私は、頭を下げてそれに対処します。

「まずは貴様から殺
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