『言葉』
[8]前話
立ちあがれなくて逃げてばかりの僕は弱い。
胸の奥の闇を、醜い心を、孤独の中で隠していた。
何もかも失った後は涙すら流れない。
呆れるくらい語った夢物語。
諦めなければいつか叶うと信じた。
もう現実には成り得ない。
擦り減る精神と迫りくる容赦ない現実。
あの時の言葉達は今でも眠ってる。
弱き者への言葉達。
弱き者からの言葉達。
言葉には何のチカラなんて無いと思ってたけれど違う。
間違いなく掬われる瞬間は在った。
すべてを無くした後に残った夢物語は儚く消えた。
弱い僕には解ってた。
君も弱いんだって事。
本当はこんな処から連れ出して欲しいって。
僕には何も出来ない。
なんのチカラも無い。
もどかしくて悔し涙流すだけ。
もっと早く出逢ってたなら何か違ったかな。
君と僕は何をどうしても離れられない。
君は真っ暗闇の中で孤独に耐え抜いて生きて。
僕は醜い心を晒しながらでもどうにか生きる。
傷つくなんて今更。
君にしか解らない。
僕にしか解らない。
愛しい過去を抱こう。
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