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グランバニアは概ね平和……(リュカ伝その3.5えくすとらバージョン)
第74話:男と女の勝手な都合
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可能な限り政には関わらないようにしてます。でもね、私を操って国家を牛耳ろうと考える者が存在しないとは言えないでしょ」
「そ、そうですけど……私はビアンカ様を利用しよう何て考えてません!」
「解ってるわよユニ。でも今回の情報は国家の中枢に居るウルフ君の足り場を弱らせるのに十分な威力を持っているの……それを私にだけ知らせるってのは如何に思われるのか?」
「でもそれは……」
「そうよね、それは考えすぎよね。リュカもその事は理解してると思うわ。貴女に危険は無い……と、でも私を利用しようと考える者達が、貴女を操って私を利用しようと考えるかもしれないわよね。貴女は私に重要な情報をリークした……私はそれを快く受け取った」
「……………」
私は何も言えなくなった。
今回の情報源は全てリュカ様だったから、私を介してビアンカ様を操ろうとした者の意思は存在しない。でも、今後その様な事を考える者が現れないとは言い切れない。
「リュカはユニの事を信頼してウルフ君の部下にした。ユニの事を信頼してるからウルフ君を国家の重鎮にした。口ではウルフ君に文句を言っても、彼を最大限バックアップすると思い、貴女を今の地位にしたのよ。例え信頼してる私相手でも、ウルフ君のスキャンダル情報を口に出しちゃダメよ」
「も、申し訳ございませんでした……」
「ユニ、落ち込まないで。今回の件はリュカには絶対に知らせないから。リュカは貴女がスキャンダル情報を墓場まで持って行くと思うわ。家族以外で最も信頼出来る人物だと」
「あ、ありがとうございます!」
「今後は気を付けてね……リュカもウルフ君も、常に皆の思考を気にしてるから。
何時
(
いつ
)
何時
(
なんどき
)
試されるかは解らないのよ」
ビアンカ様は私の頭を優しく撫で励ましてくれると、そのまま物置部屋を出て行かれました。
本当に気を付けなければ……
マオの時以上にリュカ様の信頼を裏切る事になってしまうわ!
ユニSIDE END
(グランバニア城・王家プライベートエリア)
ビアンカSIDE
「何すか? 忙しいんですけど俺!」
ユニがスキャンダル情報を知らせてきたので、それを牽制した後……大至急ソロを見つけて、首にウルフ君宛の手紙を括り付けて彼の下へ行かせて、人気の無い物置部屋まで彼を呼び出した。
「アンタの浮気相手が誰なのか、ユニにバレたわよ!」
「オメーの旦那が余計な事を言うからだろ! 流石にユニさんだって気付くわ!」
た、確かにリュカの所為でもあるけれど、それを言われると腹が立つ。
「アンタが浮気なんかするからでしょ!」
「オメーの旦那を棚に上げて何言うか!?」
あぁもう、このガキ腹立つわね!!
「と、兎も角……ユニが私に知らせてきた事はリュカに黙ってる
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