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IS 輝き続ける光
与えられる試練
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0よ」

他のクラスはやる気十分で最早殺気立っているのに1組と2組の代表である妖怪達はやる気が皆無であった。セシリアは優勝賞品にがっかりして興味が失せ、鈴は代表について聞いたら既に決まっているから引っ込めと言われたのに自分が候補生だとわかると掌を返して代表を強引に自分に変更されて自分のクラスに辟易していた。

「俺と咲夜さんが辞退したからって自分でやるって言ってただろお前」
「それはそれ、これはこれですわ」
「こいつは……」
「ねえ閃輝ぃ〜私1組に行きたいぃ〜」
「俺に言うな、学年主任に言え」
「主任ってあの織斑でしょ?嫌よ口もききたくない」

テーブルの上でぐでぇとしている鈴、朱雀である彼女としてはクラスの女子たちの態度が全くもって気に入らない。朱雀はどんな生物なのかは詳しく書物なのには載っていないが彼女曰く、朱雀とは自尊心が高く己の一族と実力を誇りにしつつ決して驕らないという精神を持っているらしい。嫌いなのは自らの思想を持たずに寄生する思想らしい。自らの力を持たず他人の力を頼って生きる、その考えが嫌らしい。

「だからってなんでお前1組の待機ピット来てんだよ」
「だって咲夜の入れる紅茶最高なんだもん」
「光栄ね」
「全くもってその通りですわ……流石吸血鬼のメイド」
「この程度出来なければお嬢様の怒りを買うわ」

咲夜の入れた紅茶を飲みつつのんびりとしている、このままだと本格的に代表戦そのものを放棄しそうな勢いだ。さて如何するべきかと思った時、巨大な爆発音が響いた。衝撃でカップを落としそうになりつつも何が起きたのかと騒ぐ。

「今やってるのって3組と4組よね、こんな爆発起こせるような武装積んでるの?」
「いえ今の明らかに可笑しいですわ。IS搭載型ミサイルに換算して80発以上を同時点火でもしない限りあり得ない衝撃です」
「咲夜さん、管制室へ」
「了解」

走り去っていく咲夜を見送る閃輝は何か心の中で騒めく何かがあった、その正体が一体何かは理解出来なかったが行かねばならないという気持ちが走っていた。そして先ほどの衝撃でピット内のノイズだけが走っていたモニターが一瞬だけ映った、そこにあったのは……



人間のように直立歩行をしているが長い牙に翼のような異形の物、邪悪なものを凝縮したかのような化け物が映っていた。


―――いきなり大蛇ですか……彼も飛ばしますねぇ。閃輝君、頑張ってそいつを倒しなさい。師としての命令です。

「あいつを……倒す」
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