SIDE:A
第十話
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にアップした姿は女性ならではの色気があり、ヒナタも将来こういう風に成長するのかと思うと楽しみで仕方ない。
ミオさんは傍に置いていたお盆を持つと立ち上がり入室する。そして俺たちの前に湯飲みを置くとお茶を淹れてくれた。
「ありがとうございます」
「いいえ、私も旦那様も、また来て欲しかったので。こうして顔が見れて嬉しいのですよ。どうぞ、熱いので気をつけてくださいね」
「うむ、ちゃんと氷を入れて冷ましておるな。流石はミオじゃ」
「恐縮です」
猫舌のクーちゃんは熱いお茶が飲めないから、こうして氷を入れて冷まさないといけない。クーちゃんを迎える上で必要なルールを覚えていたミオさんは淑やかに微笑んだ。
俺と向かい合うようにして座ったミオさんは最初にヒナタのことを聞いてきた。
「アカデミーでのヒナタはどう? ちゃんとやっていけてる? あの子、あの性格じゃない。ちゃんとクラスの子と一緒にやっていけてるか心配で……」
「ええ、俺が見てる限りは大丈夫そうですけど。どう?」
女子のことは女子に聞くことに限る。ということでヒナタとも仲の良い汐音に聞いてみた。
熱いお茶をふーふーと冷まして飲んでいた汐音はパチパチと目を瞬きさせる。
「ん〜、大丈夫だと思うよ? 汐音もいのちゃんもいるし、基本的に皆と一緒に行動してるから。女の子の中でも変な話は聞かないもん」
まあヒナタの変な話が上がったとしたら、妬みとか何かだろう。あんないい子に悪い噂が出るとは思えないし。
汐音の話を聞いたミオさんはホッと安堵したようだった。
「そう、ならよかったわ」
「お父様、入ってもよろしいですか?」
ふすまの向こうからハナビの声が。
父の許可を得てふすまが開くと、風呂上りのヒナタとハナビが立っていた。
二人とも部屋着の浴衣に着替えていて、風呂上りのためか色白の肌が若干火照ている。
ヒナタは白い生地の浴衣で帯はピンク。ハナビは逆の黒い生地で帯は青だ。
ヒアシさんに促されて二人もテーブルに着く。
配置としてはこのようになっている。
父
ハ テ 母
シ | 姉
ク ブ 妹
ル
ヒナタは俺の方をチラチラと見てはササッと顔を視線を反らすと言う行為を何度も行い、その都度妹にからかわれていた。姉妹仲は良好のようでなにより。
和やかな雰囲気のなか他愛のない話をしていると、ミオさんが唐突にこんなことを聞いてきた。
「それでハルトくん。うちのヒナタとはどこまでいったの?」
「そうですね、この前は顔岩の方までピク
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