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NARUTO〜サイドストーリー〜
SIDE:A
第十話
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れている。


 俺もお義父さんと呼ぶのは悪い気分じゃないんだけど、ちょっとまだ気恥ずかしくて素直に呼べない。それにヒナタとは婚約関係であってまだ結婚してないしね。


 幾分か呼吸を安定させたヒナタが顔を赤らめながら慌ててヒアシさんに詰め寄った。


「お、お父様! あの、は、ハルトくんにも事情があるんだし、まだ、は、早いと思います!」


「うぅむ、しかしハルト君はいずれお前と結婚するのだぞ? そうなれば私はハルトくんの父になるのだし、今のうちに言い慣れておいてもいいと思うんだが」


「け、結婚! そ、そんな……はぅぅ……!」


 顔を真っ赤にして頭から湯気を出すヒナタ。そんな娘の様子を呆れたような顔で見ていたヒアシさんは小さくため息をついた。


「ヒナタ、まだ恥ずかしがっているか? もう見合いをして半年も経つというのに」


「うぅ、だってあの憧れだったハルトくんとだなんて、いつまでたっても慣れないよぉ」


「はぁ、この引っ込み思案な性格は一体誰に似たのやら」


「間違いなくお婆様ですね」


 赤らめた頬を両手で押さえるヒナタを見てため息をつくヒアシさんとハナビ。俺は許嫁の可愛い姿にほっこりしてます。まあ、そのうち慣れると思うしのんびりいこうぜ。


 ヒアシさんたちと一緒に母屋に戻った俺たち。


 ヒナタは汗を流すために一旦別れて浴室へと向かい、ハナビも姉の後を追った。


 ヒアシさんの部屋に通された俺たち三人。広々とした室内の中央に設けられた木製のテーブルにそれぞれ座ると、早速ヒアシさんが話しかけてきた。


「最近どうだね。ヒナタと同じく今年からアカデミーに通っているのだろう?」


「ええ。楽しいアカデミー生活を送ってますよ。シカマルやキバたちとは以前から交流を持ってましたけど、修行とかであまり遊ぶ時間も取れなかったですし。そういう意味では貴重な時間ですね」


「うむ。ハルトくんもまだ八歳。修行もいいが、友人と時間をともにするのも同じくらい大切なことだ。ハルトくんの実力ならアカデミーで習う技術、知識は問題ないだろうが、他者との交流を通じてチームワークの重要さを学ぶ良い機会だろう」


「そうですね、任務は基本チームで動くと聞いてますし。俺も流石にチームワークの修行はやってませんから」


 入学してから知ったことだが、任務ではスリーマンセルで動くことが多い。そのため、アカデミーは交流を深めてチームワークのイロハを学ぶ意義もあるのだそうだ。


 人一人で出来ることは、たかが知れている。転生特典をもらっている俺であってもそれは例外ではない。人より出来ることは多いかもしれないが、なんでも出来るなんて思ったら、いつ
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