天才少女の月旅行
番外編 クリスマスの花嫁
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「しくしく、私はただお姫様に楽しんでもらいたかっただけなのにー!」
「サンタクロースが封印だの随分と変なことだと思ったらバーサーカーが黒幕か!」
「違いますよー、私はあくまでメタレベルからサンタクロースのプレゼントをもらっただけなんですよーしくしく」
「またわけのわからないことを即刻このくだらない空間を消せ!」
「ではこちらをどうぞ」
バーサーカーが取り出したのはクリスマスプレゼントのラッピングがされた棺桶のように縦長の大きな箱
「これを開ければクリスマスをしたということでお姫様は解放されますよ」
ふむ
「中から煙が出てきて私がおばあさんになったりしないでしょうね?」
「またまたーお姫様はどちらかというと乙姫、更にいうなら浦島太郎の乙姫というよりかぐや姫でしょう」
「何を言ってるんだか」
十分に警戒しながら箱をそろーっと開ける
中には
「黒色のウェデイングドレス?」
「ぜぇーったい似合いますよ!なんでも離れには教会があるらしいんでそこでそれを着て私と結婚をへぶし!」
綺麗な右ストレートをバーサーカーへ打ち込む
しかしウェデイングドレスなぁ
着ることはないだろうし一回くらいなら着てみてもいいか
「まぁ、これはもらっておくねバーサーカー」
「おやおやぁ脈ありですねこれは!聖夜なんかこれで終わりです!このまま性y「やめんか!」
「なんだか疲れる夢を見た気がするのバーサーカー」
「疲れる夢ですか?」
パジャマ姿の私に飛び掛かったバーサーカーをかろうじて止めて会話をした
「うーん、よく覚えてないけどクリスマスチックだったかなぁ?」
「さしずめプレゼントは私ですねお姫様!いや、むしろお姫様がプレゼントになってくれませんか!?」
「何を言ってるんだか」
まぁ、所詮夢だ
着替えるとしよう
服はどこに仕舞ったっけな
「あれ?」
椅子に掛けておいた白衣のポケットから黒い布地が見える
引っ張ってみるとそれは
「ウェデイングドレス?」
「やれやれ失敗してしまいましたね、わざわざサンタクロースという概念をムーンセルから引っ張り出して丁寧に作ったのに」
せめてウェディング姿だけは見たかったですがやれやれお姫様のガードは堅いですねぇ
無辜の怪物スキルが暴れたなんて嘘っぱちだ
ただあの人にはクリスマスを楽しんでほしかったのだがやはり私はうまく自分を制御できない
だがそれももう少しだ
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