第20話 復讐は止められない
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」
「誰が災害だっ!」
「詮索は後だ。私が足止めするから、副長を頼む!」
「すまない!」
抵抗するティーネをあっという間に拘束した1人は、即座に部屋から出て行く。
「あっ、待て!」
「行かせる――――」
「邪魔するな!」
「ガッ!?」
ティーネを助けるべく動く百代は、襲撃者の足止め役を一撃で沈めてから即座に追いかけると、そこは庭であり、自分が追いかけていた1人以外にもう2人いた。しかもそのうち1人はリズを拘束して抱えていた。
「お」
「貴様ら・・・っ!!」
そこへ藤村邸側の塀を飛び越えて、百代に遅れて来たのは雷画だった。
「雷画さん!?」
「百代嬢ちゃん!?もう目覚めたんか!」
流石に百代が目覚めていたのは予想外だったのか、その隙をついて2人を拘束している襲撃者の2人は逃げて行った。
「「あっ!?」」
「行」
「!!」
「あぶぷぶぷ!?」
先の百代と同じく足止めに残った襲撃者Cが、雷画の本気の殺気を浴びただけで泡を吹いて気絶した。
「雷画さん、私が追います!」
「待て百代嬢ち」
『取り込み中悪いが、士郎達の所に例の自動人形の軍勢が現れた様だぞ?』
百代の制止を掛けようとした雷画だったが、嫌なタイミングでのスカサハからの念話が頭に響いた。
「次から次へとッ!!」
先程から逃げられてばかりの雷画は、虚空に向けて吐き捨てた。
−Interlude−
また少し時間を遡る。
アヴェンジャーは襲撃者を巻いてから、ヒカルを探して川周辺に居た。
「チッ、念話さえ通じれば・・・!」
天を忌々しく見上げるアヴェンジャーの視線の先には、スカサハの結界があった。
英霊になってから多少の魔術を使えるようになっているアヴェンジャーは、今念話が使えないのは街を覆う結界が原因だと理解することが出来ていた。
勿論自分の宝具を使えば、燃え盛る拠点を脱出した時と同じようにこの結界外へ出られるが、それでも念話が通じることを意味しない事は理解していた。
しかも皮肉な事に、憤怒の力をヒカルが必死に抑えているので、それを当てに探す事も出来なくなっていた。
「こうなれば、結界を張っている術者を探し出すしかほかに手は――――」
『――――ご安心を。ヒカルたちの所在地については調べが付いていますので』
無様に焦っているアヴェンジャーを嘲笑う様なタイミングで、ライダーの顔が移った通信映像が彼の前に現れた。
しかし嘲笑っているとは思えぬライダーの顔を見たアヴェンジャーは、逆に苛立つ。
「ずいぶんと手回しが速い様だが、援軍とやらは如何した?」
『ちゃんと来てま
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