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オズのビリーナ
第七幕その五
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の再開です、皆はさらに進んでいきますが。
 途中に道にです、一匹の大きなモグラがお顔を出していました。
 そのモグラさんを見てです、ビリーナは言いました。
「あら、迷い出たのかしら」
「この地下道に?」
「ええ、ここは普通はモグラさんは出ないけれど」
「そうなの」
「だって土の中じゃないから」
 地下にあってもです、こうナターシャ達にお話します。
「だからお顔を出さないけれど」
「あのモグラさんは出てるわね」
「どうしたのかしらね」
「ちょっと聞いてみましょう」
 こう提案したのはトロットでした。
「モグラさん自身にね」
「どうしてお顔を出しているのか」
「そのことをね」
「そうね、それがいいわね」
 ビリーナもその言葉に頷きました。
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