暁 〜小説投稿サイト〜
世界をめぐる、銀白の翼
第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
W 〜この街のW・これで決まりだ〜
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アクセルが怒鳴って聞く。
それに答えるように「奴」は、指を鳴らした。


ドゴン!!!!


すると上から一本の丸太が落ちてきて地面に突き刺さり、「奴」の手にもアルティメットメモリが同じように落ちてきてその手に収まる。



土煙で「奴」の姿が一瞬消え、それがすぐに風に洗われる。
そしてそこにあった丸太には、ひとりの人間が括りつけられていた。


「なに!?」

『あれは・・・・・』


「所長!?」


そう、そこに括りつけられていたのは鳴海亜樹子であった。
意識がないようで、その首はぐったりとうな垂れている。



「てめぇ・・・亜樹子に何をした!!!」

「なにもしてないさぁ。ただな、置き去りはかわいそうだと(ズッ)・・・・・思ってな!!!(ブォン!!!!)」



「奴」がその体から「欠片」を出し、丸太を運び攫わせる。
それを目で追い、アクセルが心底憎そうな声を出してそれを追う。



「くそ!!!!!!!!逃がさんッ!!!!」


アクセルがバイクフォームに変形し、その後を追う。
さらにWと蒔風も駆けだそうとするが、その道を「奴」が阻む。



「行かせんよ」

「くそ・・・・照井と俺らを分断させる為か・・・・・」

「しょうがない、俺らでやるぞ」

「でもあいつの相手は!!!」

『翔太郎。信じるんだ。彼も、この街の仮面ライダーだ』



その言葉に無言で答える翔太郎。
そして頭をあげ、蒔風と共に相手を見据える



「話は終わったか?始めようか」

「やらせねえよ。この街は」

『僕達が守る』

「よし・・・気合入れてくぞ!!!!」


「『応!!!!』」





Wと蒔風が駆けだす。
Wの右パンチに蒔風の右回し蹴り。


だが「奴」はここであえて蒔風のキックを無視した。
脇腹に蒔風の蹴りが命中し、「奴」の息が吐き出される。


それでも「奴」は一向に止まらず、ズゴッ!!と地面に足をめり込ませて、Wの顔面に拳を鋭く突き出した。
Wのパンチを頬から紙一重でかわし、その拳がWのマスクを破壊せんと迫る。


「!? つぉおアッ!!!!!」


そこで蒔風が左腕を振り上げてその拳を阻害する。
拳はそれたが、それはWの右半分の顔をかすりゆく。


そしてWの視界が回転した。
頬を拳が下から上にかすっただけで、Wの身体が風車のように幾度も回転した。


一瞬で視界を奪われたWの回転の中心に、さらに拳を振るう「奴」
それを蒔風が真っ向から両手の手の平で受け、弾くように両腕を開いた。


バチィッ!!!!と信じられないほど鋭い音が鳴って
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