第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
W 〜重症のM・戦いへの覚悟〜
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回は記憶を扱われずに済んだな」
「「記憶?」」
「蒔風、記憶を扱うって何だ?」
蒔風が翔太郎の問いに答える。
「奴」の「記憶」活用方を話してから、だけどな、と話し始める。
「この世界では「記憶」は形に残せる。それがガイアメモリだ。そしてそういった形になって、過去のメモリは破壊されている。この世界で使うと言ったら・・・・ん、エターナルだな。だがそのメモリはブレイクされているし、その変身者は二重に死人だ。そんなもん引っ張り出すには時間がかかるし面倒臭い。そんなことするなら最初からメモリ使った方がいいし、現に超厄介になってるしな」
なるほど〜〜とうなづく翔太郎に、首をひねる亜樹子。
と、そこで翔太郎がフィリップが敵と遭遇したことを感知する。
「んじゃ、行ってくるぜ」《ジョーカー!!》
「がんばれ」
「負けんなよぉ?」
「おう。変身!!(ガシュウ!!)」
ジョーカーメモリをドライバーに挿入し、それがフィリップの方に転送される。
それと同時に翔太郎の意識も飛び、身体が倒れて亜樹子が支える。
それを椅子にもたれさせ、ふう、とひと段落する。
「大丈夫かな?」
「大丈夫だろ。あいつらは二人で一人の仮面ライダー。この町のヒーローだ。やられることはあるめえよ」
病室から見える街。
その街の空には暗雲が立ち込めている。
だが、街のある場所で一陣の風が吹き、雲がゆっくりと流れを変える。
そしてそれから三日、蒔風は探偵事務所に居候した。
病院は一日後に退院し、残りは事務所で治療に専念した。
「奴」の計算の終わるであろう四日目。
その日までに腹を塞いで治さなければならない。
借りれる力は借りていった。
そして蒔風の腹は、なんとかではあるが塞がった。
いかんせん血液量が足りず、体力も万全ではないが、戦闘にはことたりるだろう。
そしてこの間に何もしていなかったわけではない。
すでに行き先はわかっている。
あとは向かうだけ、そこに敵がいる。
その空は、三日前から晴れ渡っていた。
to be continued
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