第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
W 〜乗り越えるU・食った男〜
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に介抱する亜樹子がいた。
このままでは二人が!!!
そう思ってWとアクセルが動き出すがもう遅い。
その蛇は蒔風の喉笛を噛み千切り、最悪、亜樹子ですらもその餌食になってしまいかもしれない
迫る蛇に亜樹子が目をつぶって蒔風に覆いかぶさる。
どんな状況でも依頼人だけは守る。
先代、鳴海荘吉から受け継がれた魂が、彼女をその場から動かさなかった。
蒔風は言わば依頼人だ。
「「奴」を倒すため協力してほしい」という依頼の
だから命をかけて依頼人を守る。
偉大な男の偉大な意思。
それすらをも喰おうとする蛇が亜樹子に迫りそして
それは亜樹子には届かなかった。
さらに言えば覆いかぶさって自分の下にいたはず蒔風がいない。
それもそのはず
蒔風は亜樹子を庇うように立ち上がって、蛇に向かって拳を突き出していた。
その腕はすっぽりと蛇に丸呑みにされ、牙が上腕に食い込んでいる。
腹からはだらだらと血液がこぼれており、左手で押えてなければ内臓がこぼれてしまうかもしてないほど重傷だった。
「こいつ・・・さすが翼人と言ったところか・・・その怪我ではまだ死ぬに死ねんか!!!!」
「奴」が蒔風に叫ぶ。
蛇の口はさっきから蒔風の右腕を引きちぎろうと顎がギリギリと食いこんできている。
当然、蒔風の腹のように軽く食いちぎれるかと思っていた「奴」だが、ここにきて蒔風の腕の筋肉が硬く隆起し、噛み千切れないのだ。
蒔風がグワッ!!と目を見開き、食われた右腕をグリングリン回して捻って蛇を引きちぎった。
「奴」がその反動に少しよろけ、ニヤリと笑う。
「ま、このくらいか・・・・これ以上はお互いに不毛だしな。オレは計算に戻る。お前も早く治せよぉ?」
厭味ったらしい顔をして、「奴」が虚空に消える。
Wとアクセルが変身を解き、蒔風のところへとダッシュで駆けよる。
「おい!!意識はあるか!?返事をしろ!!!」
「これはひどい・・・早くしないと死んでしまう!!!」
翔太郎とフィリップが蒔風の怪我の現状を見て、照井に救急車を呼ぶように言う。
「早くしろ、急いで救急車を回せ!!!!なに?質問に答える暇はない!!!!一刻を争う!!!!」
一瞬にして血みどろとなったその現場に、まもなく救急車が到着し、蒔風を搬送していく。
照井と翔太郎が同伴として乗り込み、フィリップがバイクを運転して後ろに亜樹子が乗ってついていく。
その亜樹子の手
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