暁 〜小説投稿サイト〜
終わらないジングルベルを 〜ラブライブ!サンシャイン!!アンソロジー企画〜
サンタコスプレを、幼なじみの美少女に懇願した。
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なこと言うとは思ってもいなかったからさ、つい……くっ、ふふふ……」
その後、1分くらいはずっと笑ってた。普段冷静な人が取り乱すのがこんなにおかしいなんて……
「もー……そんなに面白いものでもないでしょ」
「いや、面白いよ」
「こっちは至って真面目だったんだけどなぁ」
「それは知ってる」
「じゃあ早く答えて」
「えぇ、何に?」
「……怒るよ?」
「ヒィ」
果南さん、その視線ヤバいっす。野獣の眼光の5000兆倍は恐ろしい。プーチンを思い起こさせるぜ……ウラジーミル・マツウラかな?威厳なさすぎぃ……
……さて、そろそろ解答を出してあげないとな。まあこんなことを考える余裕があるくらいだし、今の俺は意外に緊張していないようだ。というかあまりにも思い切った告白をされたことが要因だろう。その点で、果南に感謝したい。もちろん、俺みたいな男を好きになってくれたことにも。
「さっきの返答だけどさ」
「……うん」
「果南の欲しいもの、果南はもう手に入れてるよ」
「えっ……?」
「俺はずっと果南に心奪われてきた。なんだかんだ、ずっと恋してた。スタイルがいいっていう理由だけで女の子にコスプレ頼むほど、俺はツワモノじゃねぇよ」
俺が自分でもクサイなぁと思うセリフを吐くと、彼女の張り詰めていた表情が和らいで、でも少しむず痒そうな笑顔が見えた。……かわいいな、やっぱり。
そんな風に惚気ていると、いつものように切れ味鋭い言葉が飛んできた。
「かと言って、好きな女の子に懇願するのもおかしいと思うけどね」
「痛いところ突っ込むなぁ……アレだよアレ、好きな子には意地悪したくなるアレ」
「ふぅん、じゃあ私に意地悪するつもりだったんだ?」
「うわぁ、すっげぇ聞こえが悪い!」
「意地悪するつもりだったの?そうなの?」
「や、やめろ!そんなつもりは……」
「でも『俺は果南にずっと……』」
「ああああああああ!!!よくない!!リピートはダメ!!!」
結局、最高のプレゼントを貰ったはいいものの、幼なじみ──いや、ガールフレンドには頭が上がらない俺なのでした。
ちなみに、翌年先ほどの例のセリフを言わせて、その後めちゃくちゃセックスするのは、また別のお話──
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