暁 〜小説投稿サイト〜
終わらないジングルベルを 〜ラブライブ!サンシャイン!!アンソロジー企画〜
サンタコスプレを、幼なじみの美少女に懇願した。
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わるぜ?しかもあっち側にしてみれば、こっちは自分の欲しいものならなんでもくれるって言ってるわけなんだから、これくらいは当たり前だよなぁ?
そう思っていると、サンタコスをした幼なじみが俺の目の前に立ってきた。
「なんぞや?」
「……まだ私の欲しいもの、言ってない」
「ああ、そういやそうだわ」
なんだそのことか。まあ、あのセリフを言ってもらうのは、彼女にあげるものを聞いてからでもいいだろう。どうせお金のかかるものではな……いや待て、もしかしたら、こんな格好をさせた復讐にとんでもないものを要求してくるかもしれない……例えば……何があるかな?わからん。
「まあとりあえず言ってみろよ」
「私の欲しいもの……で、いいんだよね?」
「?」
改めて確認するようなことでもないと思うが……まさか、そんな頼みにくいようなものなのか!?えぇ……俺、ちょっと怖くなってきましたよ……
「お、おう、お前の欲しいものでいいんだぞ!遠慮するな!!」
「……わかった」
俺の大袈裟な表現に、一言だけ、彼女は理解を言葉にした。やけに神妙な面持ちの果南に、俺は鼓動を速めずにはいられなかった。視線が合うと気まずくなって、反射的にそっぽを向いた。
ずっと斜め後ろしか見ていないので、果南がどうしているかはわからない。まだか、まだかと焦る心に、待て、待てと静止を呼びかけるのに必死だった。さっきまでの興奮は冷めやり、全て緊張へと転化していた。
……まだ来ない。体感的には、もう5分くらい経っているような気がした。俺の忍耐もそろそろ限界に近い、早くしてくれと思ったときだった。
果南が俺の手を、強く握った。俺がバッと目線を上げた瞬間、
「は、ハッピーメリークリスマス!!」
……と、言ってきたので、
「は、ハッピーメリークリスマス……?」
……と、返した。お、おう……ハッピーメリークリスマス……
手は強く握られたまま。祝いの言葉を勢いに任せたような調子で声を上げた彼女は、俺との視線を逸らしたり合わせたりしている。落ち着かない様子が伝わってきて、こっちもさらにそわそわしてきた。
そして。地に足つかない状況を断ったのは、果南だった。
「わ、私の欲しいものは……き、君の心!!モノって言ったら失礼かもしれないけど……私、君のことが好きだから……」
果南の声がフェードアウトしていき、沈黙が流れる。…………くっ、
「ぷっ、ははははははははははは!!!」
「んなぁっ……!?笑わないでよ!私、必死だったんだから!!ちょっと聞いてる!?」
* * *
「いやぁ、ごめんごめん。果南がそん
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