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聖闘士星矢 黄金の若き戦士達
690部分:第九十九話 宮殿の中へその四
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だけでなくだ」
「全てを治められる為に」
「私は何だ」
 アーレスはエリスに対して問うてみせた。
「答えるのだ。私は何だ?」
「天帝ゼウスとその妃ヘラの御子でございます」
「そうだ。私こそ天帝とその妃の嫡子」
 彼にはその自負が確かにあった。
「アテナは何だ。父上が他の女に産ませた者でしかない」
「そして他の神々も」
「そうだ。だが、だ」
 ここでアーレスの言葉に苦々しいものが宿ったのであった。
「多くの者が私を認めようとしなかった」
「人間達の多くも。オリンポスの神々でさえも」
「私を野蛮だの獰猛だのと蔑んでくれた」
「その通りです。戦いのことを何一つとして知らずに」
「私を蔑み。認めようとはしなかった」
 言葉に明らかに怨念が宿っていた。

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