アニヲタ比叡の優雅な?休日・4
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「え〜!?比叡さんてああいうくたびれた感じの人がいいんですか!?」
「てっきりお姉様LOVE一筋かと……山城さんとか大井さんみたいに。」
「でも、好みは人それぞれだからね。」
「ぴゃああぁぁぁぁ////」
アニメそっちのけで比叡の男の趣味の話にすりかわってしまった。そこは女子、恋の話には目ざとい。
「え、あ、いやその……。まぁ、スパイクも格好いいなぁとは思うけど好みではない…かな?」
目線を泳がせて必死に弁解する比叡に対し、阿賀野姉妹はニヤニヤと興味津々だ。普段はクールな矢矧でさえ食い付いている。
「じゃあじゃあ、比叡さんの好みってどんな人なんです?」
「え、それ聞くの?」
「「「「もちろん!」」」」
4人に包囲されてはいくら戦艦でも逃げようがない。
「じゃあまずは……歳上と歳下、同年代ならどの人が良いですか!?」
阿賀野が斬り込み役として聞いてきた。まずは小手調べに年齢の好み、といった所か。
「と、歳上……かな?」
「歳上なんだぁ……結構意外かも。」
「ねー。比叡さんて元気ハツラツ!って感じだから年下か同年代位の人がすきだと思ってた。」
比叡の歳上好き、という解答に話を膨らませる能代と酒匂。続いて質問してきたのは能代だ。
「じゃあ、細身の人の方が好み?それともガチムチマッチョ?」
ずいぶんと極端な例えだな、と口には出さずに心の中で突っ込む比叡。
「細身よりは筋肉質な方がいいなぁ……なんか、細いと頼り無さ気だし。」
「あぁ、それは何となく分かる気がするわね。」
それに同意するのは矢矧。普段から自分にストイックな彼女から考えても、自分よりもナヨナヨした男は嫌なのだろう。比叡にしてみてもそれは同じだ。
海外スターの好みの話をしても、他の娘達はブ〇ピとかト〇・クルーズとかにキャアキャア言っているが、比叡はシュワちゃんとかセガールとかガチムチ系のオジサマが格好いいと感じるのだ。
「じゃあやっぱり、身長は自分より高い方が良いのよね?」
矢矧がさっきの話の流れから聞いてきた。
「そ、そうだね。私よりも身長低いのは嫌かなぁ。」
そりゃそうだ、と比叡は密かに思う。……何しろ、初めて惚れた男の容姿がそうだったから。
「う〜ん……。」
先程から酒匂は顎に人差し指を当てて、しきりに首をかしげている。
「どうしたの酒匂ぁ。悩みならお姉ちゃんに言ってごらん?」
少し酔いが回って来たのか、不審な動きの酒匂に阿賀野が抱きついた。
「うーんとぉ、比叡さんの好きな男の人のタイプって、歳上でぇ、背が高くてぇ、マッチョなんでしょ?……それってさぁ、司令の事じゃないかなぁ?」
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