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提督はBarにいる。
アニヲタ比叡の優雅な?休日・3
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ね。」

 てきぱきと準備しながら、比叡は何のDVDを流そうかと思案する。比叡はアニメオタクだ、それは間違いなく断言できる。……ただ、その好きなジャンルがあまり女子っぽくない。ロボットアニメやバトル物……どちらかと言えば男子高校生等が好みそうなジャンルのアニメが好きなのだ。逆に、女子が好みそうなジャンルのアニメはあまり見ない。

「何がいいかなぁ……攻殻、はマニアック過ぎるかぁ…ガンダムは……ダメだ、最近のイケメンだらけのが無い。」

 ブツブツと言いながらラックの中のDVDの山を漁る。とは行っても、半分以上はまだ見ておらず、しかもアニメにハマるきっかけになった提督からの借り物がほとんどだ。

「ぴゃ!これ面白そう〜!」

「うわ、ちょっと、酒匂ちゃん!?」

 知らぬ間に比叡の背後に来ていた酒匂が、とあるDVDBoxを引き抜いた。

「ねぇねぇみんな!コレ見ようコレ!」

 姉達の同意を得ようと、酒匂が阿賀野達の元へそのDVDBoxを持っていった。

「阿賀野は何でもいいよ〜?」

「まぁ、私もあんまりアニメ見た事無いからなんでもいいわよ?」

「右に同じ。」

「ぴゅう♪じゃあ決定〜!」

 トントン拍子に、というか比叡の関知しない所で鑑賞する作品が決まってしまった。まぁ、まだ見ていない奴だったし、たまにはこういうのも良いかと思い直して比叡も阿賀野達の所へ腰を下ろした。

「んじゃ、とりあえず乾杯しよっか。」

 比叡の呼びかけに応じてプシュッ、という栓を開ける音が5つ響き、

「「「「「かんぱ〜い!」」」」」

 アニメの鑑賞会を兼ねた女子会が始まった。




『肉の無い青椒肉絲なんてのは、青椒肉絲って言わねぇんじゃねぇのか?』

『……いや、言うね。』

『言わねぇよ!』

『金が無い時ゃ言うんだよ?』

 TV画面の中では優男とハゲ頭の厳つい男が2人、肉の入っていない青椒肉絲をつつきながら口論している。

「SFアニメって奴なのかしらね、これ。」

 缶のハイボールを啜りながら、矢矧が一言。

「でも、オープニングの曲は格好いいよねぇ〜!」

 缶入りのスパークリングワインを飲みながら阿賀野がはしゃぐ。そりゃそうだ、とスミノフのグリーンアップル味を口にしながら比叡は密かに思う。ロボットアニメが専門だった比叡に、『絶対に面白いから見てみろ』と提督が半ば強引に押し付けて来たのだ。提督が言うには、

『ストーリー、キャラの個性、劇中の音楽、これ等の組み合わせが最高にイカしてる。特にアクションシーンと曲の組み合わせのセンスは他の作品の追随を許さない位格好いいぞ。』

 と言っていた。確かに格闘戦のシーンなど、音楽に合わせて踊っているかのよ
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