暁 〜小説投稿サイト〜
提督はBarにいる。
響き合う『過去』と『現在』
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の海に眠っている。そんな艦歴からか、響は姉妹達と離れる事を極度に嫌う。今日は編成の都合で姉妹バラバラになってしまった。恐らくは、孤独を感じて昔の記憶がフラッシュバックしているのだろう、それを忘れる為に飲みに来た……大方そんな所か。


『まぁ、敢えて口に出しはしねぇさ。何かを忘れたくて飲みたいなんて日もある……たまには、な。』

「司令官?聞こえているかい?」

「お?おぅスマンスマン。どうした響。」

「飲みおわった。次のカクテルをくれ。」

 え、と思って響の手の中のグラスを見ると、確かにアンパイネンは既に消え失せている。

「早えぇなオイ!」

「口当たりが良くて飲みやすくてね。ついつい進んでしまったよ。…さぁ、次はどんなカクテルを出してくれるんだい?」

 ま、今日は好きに飲ませてやるさ。そう考えながら俺は次の一杯へと取りかかった。

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