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提督はBarにいる。
卵料理……食べりゅ?・3
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ありそうなメニュー《明太チーズだし巻き》から。

《酒肴にピッタリ!明太チーズだし巻き》※分量2人前

・卵(Lサイズ):4個

・明太子:1/2腹

・クリームチーズ:30g

・だし汁50ml

・薄口醤油:小さじ1/2

・きび砂糖:小さじ1

・粗塩:小さじ1/4


 まずは中に入れる具材の下拵え。明太子は皮を取り除いてほぐし、クリームチーズは1cm角位の大きさに切り揃える。

 卵を溶き、だし汁と調味料を加えてよく混ぜたら準備完了だ。

「随分とだし汁の量が少ないのね、鳳翔さんのお店で作り方を見た時はもっと沢山入れていたと思うのだけれど。」

「あ〜、普通のだし巻き作るなら全然足りねぇよ?ただ、このだし巻きは具入りだからよ、あんまりだし汁入れて柔らかく出来ねぇのよ。」

 大鳳の疑問に答えながら、焼く準備を整える。純銅製の卵焼き器に薄くサラダ油を敷き、卵液を薄く流し入れて明太子とクリームチーズを乗せて巻いていく。コツとしては具材を端に寄せずに少し余裕を持たせて置く事。そうする事で巻きやすくなるぞ。

「よっ!ほっ!」

 手首の返しを使ってクルクルと巻いていく。

「おぉ〜!中々上手いやんか!」

 俺の手際を見て素直に感心する龍驤。対して瑞鳳は気にくわないのか少し膨れっ面だ。残った卵液を再び薄く注ぎ、巻く。卵液が無くなるまでこれを繰り返したらまな板に乗せて食べやすい大きさにカットすれば完成だ。

「はいお待たせ、『明太チーズだし巻き』だ。もう1種類もすぐ支度するから、それ食って待っててくれ。」

 少し甘めの卵にチーズの塩気と明太子の辛味とプチプチ食感が口の中で渾然一体となる。そしてこれがまた酒に抜群にマッチする。そしてもう1種類は俺の地元の名産品を活かしただし巻きだ。




 俺は卵を6つ、ボウルに溶くとそこにオレンジ色の液体を牛乳ビンらしき容器から50ml量って卵に入れる。

「てぇとくぅ、なぁにそれぇ。」

 瑞鳳はほとんどカウンターに突っ伏したような格好で此方に聞いてきた。

「あぁ、これか?これはな、『かぜ水』ってんだ。」

「風邪水ぅ?なんやけったいな名前やなぁ。」

 違う違う、その風邪じゃねぇ。

「かぜ、ってのは俺の地元のウニの呼び方……ま、要するに方言でな。さっきのお通しで出したイカの塩ウニ和え、あれに使った塩ウニを作る時の副産物でな。」

 生ウニってのは取れ立てだと瑞々しくて甘味が強く、その反面足が早い(悪くなりやすい)。だから塩漬けにして保存が利くようにするワケだが、その時に塩の浸透圧で絞り出されたのがかぜ水だ。その時にウニのエキスも一緒に染み出してるから、いわばウニの濃縮エキスってワケよ。

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