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ラインハルトを守ります!チート共には負けません!!
第七十三話 改革の嵐を起こします。
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話はメルカッツ提督率いる別働艦隊がカストロプ星系方面に侵攻した時期にさかのぼる。
実を言えば、マリーンドルフ家はメルカッツ提督、そしてのちにラインハルト率いる別働部隊の補給に関して、多大な役割を果たしたのである。
メルカッツがカストロプ星系に侵攻して真っ先に直面した問題は、精強な敵でも味方の血気でもなく、補給の問題だった。10万隻にも上る大艦隊の補給を補給船のみで行うのには無理がある。どこかに拠点を設けて補給基地としなくてはならないが、それには広大な集積場が必要である。だが、そのような理想的惑星はことごとくリッテンハイム侯爵側の手中にあったのだった。
そんなさ中、ヒルダがメルカッツ提督の元を訪れたのである。
「お初にお目にかかります。メルカッツ提督。」
くすんだ金髪のショートカットに男物の貴族の礼装はいささか令嬢としては破天荒な恰好であったが、その眼は生き生きと輝いており、若さと聡明さを兼ね備えているように見えた。メルカッツ提督も、そしてラインハルトも一目でこの令嬢が只物ではないことを悟った。むろんイルーナたち転生者にとっては言うまでもないことである。
「マリーンドルフ家の御名声はつとに聞いておるところですが、フロイラインにおかれては何故戦闘行動中の艦隊に来られたのですかな?」
メルカッツ提督が穏やかに尋ねる。
「はい、此度の内乱におきまして、わがマリーンドルフ家は全面的に閣下のお力になることをお伝えに上がりました。」
ヒルダはまっすぐに澄んだ声でメルカッツ提督に言った。
「ほう、それはありがたい。」
そう言いながらもメルカッツはいぶかしがっていた。何故なら既にマリーンドルフ家はブラウンシュヴァイク公爵に味方する旨伝えてあったのだから。ただし戦力としてはそれほど期待が持てなかったこと、またマリーンドルフ家自身がカストロプ星系に近いところにあったこと、そして一番重要なことはマリーンドルフ家自身がカストロプ家の係累であり内応の可能性があったことから、今回の戦いでは自分の領地を守備することを仰せつかっていたのである。
「ですが、戦力の点ではお気遣いなさらぬように。陣営に加わっていただいてもよいのだが、フロイライン方の貴重な軍用艦艇を損なうわけには参りますまい。此度の対戦は激戦となるやもしれませんでな。」
「いいえ、提督。私が申し上げたいのは、マリーンドルフ家は惑星領地を全面的に皇帝陛下の御為に役立てていただきとうございます、という事なのです。」
メルカッツ提督もラインハルトも、そしてイルーナたちでさえもこの令嬢の発言を聞いて少し戸惑ってしまった。なんと大胆なことをいうご令嬢なのだろうと。フロイライン・マリーンドルフのこの言葉はラインハルトやイルーナたちを除く出席者一同にとっては予想もできなかったことであった。
「私に
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