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ラインハルトを守ります!チート共には負けません!!
第七十三話 改革の嵐を起こします。
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前を出したときの転生者たちの驚きようと言ったらなかった。率直な驚きを示したイルーナたちを見て、ラインハルトとキルヒアイスはしてやったりとばかりに得意げな笑みを交わしたのであった。


* * * * *
ラインハルトはすぐにシルヴァーベルヒを民生部門責任者として抜擢し、イルーナたちを交えて、軍事拠点として重要な位置にある皇帝直轄領惑星に大規模な開拓使節を送り込んだ。そして直轄施設に対しては、減税などを掲げて人々の移住を斡旋すると同時に、代官を抜擢して送り込んだ。その代官もアレーナが目を付けていた先進的な考えを持ち、かつラインハルトに期待する人々であったことは言うまでもない。

 その他強力な高速大型輸送艦の開発、ピンポイントワープ航法の開発、そしてアースグリム級をさらに改装した改・アースグリム級の開発などやるべきことは盛りだくさんである。事実上の責任者となっているケスラーは年明け早々から寝る間を惜しんで働いていた。

 帝国歴487年1月そして2月はラインハルト以下麾下の正規艦隊の猛訓練と、皇帝直轄領内の内政に対しての傾注により過ぎていったのであるが、その中でいくつかの小さな、だが無視できない事象が起こったことを付け加えておく。

 帝国と自由惑星同盟とがかねてからの条約条項にある捕虜交換を行うことを決定したのである。帝国側の代表者として、捕虜交換実現を運動してきたラインハルト若しくはイルーナ・フォン・ヴァンクラフトが赴くべきところ、連日の会議や上記の改革などで抜けられなかったため、フィオーナが代理として赴くこととなった。補佐にジークフリード・キルヒアイス少将、ティアナ・フォン・ローメルド中将、ルッツ中将、ミュラー中将らを加え、総勢3万余隻の艦隊を従えてイゼルローン要塞に赴いたのである。フィオーナ艦隊は諸所にある捕虜収容所にいる自由惑星同盟軍の捕虜を収容しながら、一路フェザーン回廊を目指していた。捕虜交換はフェザーン回廊にて行われることとなっていたのである。アドリアン・ルビンスキーは出席せず、代わりにボルテックがフェザーン名代として立ち会うこととなった。
 フィオーナはこの時まだ知らなかったのだが、同盟側の捕虜交換の責任者は自由惑星同盟最高評議会外務委員長ケリー・フォード、その護衛たる正規艦隊司令官の中でも筆頭老将であるアレクサンドル・ビュコック大将、新設第十六艦隊のティファニー・アーセルノ中将、そしてビュコック大将の補佐役としてヤン・ウェンリー少将、ジャン・ロベール・ラップ大佐らが当たることとなっていたのであった。

 そんなさ中、ラインハルトの元を訪れた貴族令嬢がいる。ヒルデガルド・フォン・マリーンドルフであった。だが、これは初対面ではなく、ラインハルトとヒルダは以前から知り合いだったのである。


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