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ラインハルトを守ります!チート共には負けません!!
第七十三話 改革の嵐を起こします。
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は帝国軍元帥のほかに、軍政のトップであるエーレンベルク元帥に次ぐ帝国軍軍政次官たる称号を手にして、軍務省のうち補給部門全般を統括することとなったのである。ラインハルト自身は「軍の実働部隊と軍政とが同じ人間の手に委ねられれば、それは権力の集中化を意味することとなりますが。」と念を押したのだが、帝国軍三長官の反対はなかった。会議が終わった後、彼は内心で帝国軍三長官を嗤いながら退出したのである。
「思うつぼにはまりましたよ。イルーナ姉上。アレーナ姉上。」
ラインハルトは自室にキルヒアイスを呼び寄せ、極低周波端末会議で『姉』2人に結果を知らせたのだった。
『補給・補充の迅速かつ大量輸送に関しては未だ効果的な手法が確立されていないわ。来るべき同盟との会戦において滞りなく輸送が完遂できるように体制を構築しなくては。』
と、イルーナ。
『それに、これを機会に各主要都市の惑星に対して直接的な干渉ができるようになったわけよね。チャンス!!来たわ!!私の方からも宮廷にコネクションを回して、ちょっとばかり先進的な改革を行わせることになると思うわ。ね〜ラインハルト。』
ラインハルトの二の腕に鳥肌が立った。お互い知り合って十年がたつが、いまだにこの『アレーナ姉上』のウィンクには慣れていないラインハルトなのである。
「アレーナ姉上も、お人が悪いですね。」
ラインハルトは苦笑しながらこういうほかなかった。
「しかしラインハルト様、勝負はこれからです。帝国軍三長官はいずれラインハルト様に同盟領遠征を指令するでしょう。そうなったとき、万が一味方に後方遮断でもされ、サボタージュを決め込まれたら、我々は餓死を余儀なくされます。」
キルヒアイスが憂い顔で言う。それはイルーナ、アレーナの二人も心配しているところだった。敵中に孤立してにっちもさっちもいかなくなれば、アムリッツア星域の同盟軍の二の舞である。
「心配するな、キルヒアイス。俺は何も本気で自由惑星同盟に攻め込もうなどと思ってはいない。」
『???』
キルヒアイス、イルーナ、アレーナの顔にクエスチョンマークが浮かび上がる。
「ブラウンシュヴァイクらが俺の足を引っ張る。必ずそうなる。それだけではなく、わが春を謳歌するブラウンシュヴァイクとその一門が、民衆をいよいよ搾取するだろう。」
『わかった!!』
アレーナが声を上げた。イルーナも同時にうなずき、キルヒアイスも合点が言った顔である。
『ラインハルト、後で私の方から今の案の詳細を作成するわ。なるほど、そういう事なのね。』
「感謝します。イルーナ姉上。」
ラインハルトは頭を下げた。
「そして各惑星の改革に関してですが一人得難い男を知っています。この者を責任者にしたいと思っているのです。」
『それは誰?』
という皆の問いに、ラインハルトがシルヴァーベルヒの名
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