贖罪-エクスピエイション-part1/半妖精の憂い
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す。ただ、私たちの方でも居所がつかめない状態です」
「そうですか…」
「大丈夫よティファニア。あなたの使い魔さんも、私の方で必ず探してみせます」
「お心遣い、感謝いたします。でも………私……」
「ティファニア?」
まだ晴れない表情のテファ。シュウの姿がないことだけではないのか?と疑問を抱き始める。
「実は…」
その訳を、テファは話した。ところどころ話すべきか迷うところもあったが、そこはサイトやルイズが後押ししてくれた。
ウエストウッド村を、シェフィールドと名乗る女が、テファが持っているという『虚無』を狙い、怪獣を使って襲撃してきたこと。それに対して、シュウがウルトラマンに変身して戦ったこと。だがそれを経て、徐々にシュウの様子がおかしくなり始めたこと。ある戦いでついに危機を迎え、そこをもう一人のウルトラマンに変身した『アスカ』という男が危機を救ったこと。しかし、最終的にロサイスから脱出する際、シュウは黒い巨人との戦いで、アスカと共に行方がわからなくなってしまったこと…脱出の際に偶然出会った、この炎の空賊たちが力を貸してくれたことを話した。
「虚無の担い手が、私以外にもいたのね…それもあなたが…」
さらには、テファがもう一人の虚無の担い手だった。これもまた無視できないことだった。
だが、彼女が聞いた通り、テファはアルビオン王家の血も受け継いだのなら、自分がトリステイン王家の血筋であることと同様に、資質があることが頷ける。
しかもそれをどういうわけか知っていたという…ガーゴイルを介して怪獣を操って彼女たちを襲った謎の女シェフィールド。さらには、ウェールズを操って自分を攫おうとしたダークメフィストことメンヌヴィルもまた彼女を…いや、それ以上にシュウを狙ってきたという。敵の手が自分たちの知らないところに、ここまで伸びていたとは。サイトたちは敵に…レコンキスタと侵略宇宙人たちに強く戦慄した。
「まじかよ…」
シュウがそれほどの激闘に身を投じ、さらにまた自分の知らないウルトラマンと遭遇していたことにサイトは驚いたが、メフィストとの戦いで姿を消してしまっていたとは。通りで、これまでビデオシーバーで通信ができなかったわけだ。
『こいつはまずいかもな。グレンはラグドリアン湖で眠っているウェールズを守ってるから、湖を離れられないし…ムサシの世界から連れ出された怪獣が敵の刺客として現れるかもしれないことを考えると…』
ゼロも、ネクサス=シュウという頼もしい味方が行方不明という事実に、焦りを覚えた。この先もおそらく、ハルケギニアを侵略しようとする異星人や怪獣、闇の巨人たちとの戦いが激化するのは目に見えている。すでにレオはこの星での弟子の活動や状況報告のために光の国へ帰還しているだろうし、そんな中であの男ほどの戦士がいなくなる状況は思わしくない。
「陛
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