暁 〜小説投稿サイト〜
ウルトラマンゼロ 〜絆と零の使い魔〜
贖罪-エクスピエイション-part1/半妖精の憂い
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こと?レコンキスタの支配者が倒れたのなら…」
レコンキスタは自然と瓦解する。そうなれば、サイトの口から聞いていた、レコンキスタへ助力していた異星人とやらもまた、利用価値を亡くした組織に見限りをつけると思っていた。だがまだルイズたちは安心した様子を見せていない。
「そのことなんですが…最後にクロムウェルは言っていました。まるで自分の代わりが他にもいるだろう、と」
「え…?」
アンリエッタは目を見開いた。聡い彼女は瞬間に悪い予感を感じた。
「サイト、あのクロムウェルについて知っている事ある?」
「あ、ああ…」
サイトは気づいていた。あのクロムウェルはそもそも…ただの駒でしかなかったことは察していた。
サイトが生まれる前の時代…アンチラ星人は『異次元人ヤプール』という極悪のエイリアンの部下として地球に潜入した。過去の防衛チームの隊員に化け、当時地球を守っていたウルトラマンや防衛チームの隊員たちを、怪獣をやっつけるというマッチポンプを使って欺き、隙を突いて倒したふりをした怪獣で攻撃を仕掛けるという策謀を実行したと語った。
「人間の姿を利用して、人を騙す異星人か…なんと卑怯な」
「けど、敵を倒す手段として有効でしょう。そして侵略目的の異星人は、手段を択ばない。これから先は厄介になるかと思います」
クロムウェルは、異星人たちのただの傀儡に過ぎなかった。アルビオンの軍人たちはそれを知らないまま、クロムウェルは虚無の担い手だと思い込まされて従っている。なら、あのアンチラ星人を倒したところで、また別の擬態能力を持つ異星人がクロムウェルの役を担うと言うことか。
貴族として、人間としてそのアンチラ星人というエイリアンにアンリエッタは義憤を覚えたが、表に出ていたアキナが警戒を促しながら敵の狡猾さにある種の評価を示した。
「それに、異星人にはウルトラマンの姿を…場合によっては能力さえもコピーできる者もいます。今回のように、ウルトラマンの模造品が襲ってくることも、おそらく…」
「なんですって…!?」
さらにアキナの口から放たれた事実に、アンリエッタは愚か、ハルケギニアで生きてきた者全員が驚愕する。闇の巨人以外にも、ウルトラマンの力を行使する侵略者の存在を示唆され、より気を引き締めなければと誰もが思った。
次に彼女か視線を傾けたのは、マチルダと一緒に立っていた、ティファニアだった。
「ティファニアさん。良からぬ輩に狙われ、お辛かったでしょう。でも安心して、私はあなた方をこれ以上危険に晒させません」
頼もしい言葉でテファに安心を与えようとしたが、テファは沈んだ表情を浮かべていた。
「…………」
「テファ、大丈夫か?」
「…大丈夫って、なにが……?」
「いや、なにがって……」
サイトも何とかしたくて、彼女に声をかけるも、テファの沈みきった表情を変
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